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高くて広い空がある町で、主人公の少年・ギーガンが、事件に巻きこまれていくなかで、彼を取りまく友人達が生き生きしていて、元気がよくて、事件は重要なこの作品の中核ですが、青春小説あるいは学園物として読める要素、大です。“鎌倉のばあちゃん”が、かっこいいです。
前作でもそうでしたが、ありそうだけれどどこにもない町の、空間をうまく作り、登場人物の性格を一人一人描き分ける小路氏、丁寧に作品を作っているという印象をうけます。
死体を見つけてしまうギーガンを支える“鎌倉のばあちゃん”の言葉が、あっさり、でも、きっぱりしていて気持ちいい。また、柊くんをはじめ、ルーピーたちのギーガンへの温かな想いが、とても優しくて心地よかったです。
事件はまた、例の「三者」の意味づけによって謎解きされるのですが、前作で引っぱってきたことが、繰り返されるだけなのが、少々不満。読みようによっては、はっきりとした輪郭があるよりは“そういうもの”として理解しておくほうが、余韻めいててこの作品には合うのかもしれませんが。
にしても、ベイサンやユウイチさん、小さな少年などの人は、前作の“あの人たち”?名前が違っているけれど、すごく気になります。
ギーガンへ素敵な言葉と想いを託して、去っていった彼ら。ギーガンの心の扉が開かれるところは、ルーピーの熱い気持ちと重なって感動でした。
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