この作品は「長いお別れ」や「プレイバック」を
見た後に読んでしまうと、何の華も無い
たいしたことのない作品に写ることでしょう。
実際にこの作品はロマンスはおろか
マーロウは一度も手荒い暴力に
さらされることはありません。
そういうものを期待する方は読まないほうがいいでしょう。
地味に終わるとあなたの目には映るでしょうから。
しかしながら事件そのものには手を抜いてはいません。
深入りしていけばしていくほど出てくる真実。
そして、だんだんと露呈してくる依頼主に抱いていた一種の違和感…
それは最後にある種の強烈な事実が
浮かび上がることにより最大になります。
まさかの展開に驚いてしまうことでしょう。
この作品は決して、犯人が見つかったからといって
逮捕に格闘したりすることはありません。
なぜか?
マーロウはあくまでも私立探偵なのですから。