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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
香り高き逸品,
By カスタマー
レビュー対象商品: 骨折 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-11 競馬シリーズ) (文庫)
この競馬シリーズの中では人気のない方だと思うが、自分としては一番好き。人気のない理由は主人公に人間的な弱さが見えないことかも知れないが、ここまで甘さを排除した人間は魅力的だ。「骨折」というキーワードは本書の中で重要な役割を果たしていて、多分「甘くない」世界の象徴なんだろう。プライドを持って「甘くない」世界に立ち向かう人間の賛美、がテーマかな。とにかく朝の馬場に吹く風のような、冷たくて爽やかな逸品です。
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
不可能な脅迫に毅然と立ち向かう主人公,
By
レビュー対象商品: 骨折 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-11 競馬シリーズ) (文庫)
事故で入院中の父に代わり、調教厩舎の運営のピンチヒッターを務めることになったニール。慣れない仕事に戸惑いながらも実務をこなすニールだが、そこへ悪党のボス、エンソが脅迫に乗り込んできた。ダービーの有力馬と目される馬に自分の息子を騎乗させろと。不可能このうえない脅迫に毅然と立ち向かうニール、度重なる脅迫…。競馬シリーズのランキングでは上位に上がってこない作品だが、読ませる。父の後ろ盾のもと、厩舎に乗り込んできた息子と最初は激しく対立するニールだが、次第にお互いを認め合っていく男同志の過程が、いい。ストレートなストーリーで傑作ではないかもしれないが佳作である。
2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
2組の不幸な父子関係,
By APRICOT (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 骨折 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-11 競馬シリーズ) (文庫)
競馬シリーズの1972年の第11作。入院した父に替わり厩舎の面倒を見る主人公と、息子に冷たい父親。騎手志望のわがまま息子と、息子のためには手段を選ばない狂信的な父親。違った意味で不幸な2組の父子関係を描いた、ミステリ仕立てのホームドラマと言うべき話。こういう話は、普通に描けばドロドロしたものになってしまう。だが本書では、キビキビと進むストーリーの中で、サラリと描かれていく。しかも、サラリと描かれているのに、鮮烈な印象が残る。フランシスはつくづくうまい作家だと思う。また、馬の調教を中心とした、厩舎の日常が生き生きと描かれているのも、おもしろかった。
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