先生と生徒は、学校の周辺で交通事故に遭ったタヌキの死体があるときけば喜々としてもらい受け、ナベで煮て骨を取る。ネコがつかまえてきたモグラがあれば、ハサミやメスで大体の肉を取り去り、残りを入れ歯洗浄剤につけてきれいな骨を得る。そしてその骨を辛抱強く組み上げていくのだ。興味をエスカレートさせた生徒の一人は、夏休みに北海道の海岸に出かけ、浜に打ち上げられたクジラの頭骨を拾ってきた。
著者たちの巧みな語り口に乗せられ、冒険少年少女小説でも読むように本書を堪能した後では、骨格標本作りとは、帆船模型や模型飛行機を作るのと同じようなものなのかもしれないと思えてくる。実践派の読者の便宜を図るため、豚足骨格標本の作り方も講義されている。(松本泰樹)
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途中には,動物の死体を鍋で煮る話や有名な台所洗剤を用いて骨を綺麗にするなど,ちょっと気持ちの悪い話もありますが,読み終わった後は,昔,理科室の標本に心を奪われた時の気持ちを懐かしく思い出すことができると思います。
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