本書は2006年に出版された「大使が書いた日本人とユダヤ人」の文庫版になる。
内容は、みのもんたの日本ミステリーにも出演した、前駐日大使、エリ・コーヘン氏による、日本とユダヤの比較文化論だ。といっても学術的な本ではなく、語りかけるような平易な文章で、両国に存在する共通点を指摘している。
本書を書くにあたって日ユ同祖論が氏の念頭にあったことは間違いなく、その点を理解していないと、本書の意図を見誤ってしまう。本書にも触れられているが、皇族の方々は、「イスラエル民族と日本民族は違う民族である」と明言されておられる。これが現在、日ユ同祖論が公になる事への「タガ」となっているように思われるが、それは悪いことではなく、時がみちるまで、日ユ同祖論は伏せられておく必要があるのだ。
本書もコーヘン氏から日本人へ宛てられた、伏せられたメッセージであり、そのために「この本を繰り返し読むことをお薦めする。そうすれば一度で分からなかった事をその都度発見するだろう」と後書きに記述があるのだ。
コーヘン氏は「祭司」の家系であり、古代イスラエルがバビロンに占領されてからは、チュニジアのジェルバ島でその血筋を守ってきた、褐色の肌を持つ「本当の」ユダヤ人である。その出自が疑われている白い肌のアシュケナージユダヤ人とは異なる。
親日的な現イスラエル在住のユダヤ人。対してアングロサクソンの背後で常に世界を動かしてきた金融資本家としてのユダヤ人。同じユダヤ人とひと括りにされるが、日本人はこれらの人々にどう対応したらいいのか。それが明らかになる日は遠くないはずだ。
本書を読んで日ユ同祖論に興味を持たれたならば、トケイヤー氏の「 聖書に隠された日本・ユダヤ封印の古代史 」を読まれることをお薦めする。日ユ同祖論とは、封印が解かれた暁には、世界を揺り動かす程の衝撃を、与えるものであるのだから。