日常ではお目にかかれないような不思議な雲ばかりを集めた写真集です。CGではなく、世界の各地で撮られた写真の集大成で、ありえないような光景が広がっていました。
例えば、99ページには「劇的なレンズ雲」と言うタイトルで「南大西洋に浮かぶサウス・ジョージアの山地上空を流れる気流の鉛直方向の振動がレンズ雲を形成し、さらに雲底にドラマチックな渦を生み、夜明けの空に印象的な造形美を造り出した。」と書かれています。
近景のオットセイとバックのレンズ雲の織りなすSF映画のような光景はこれまで全く見たことのない世界でした。
40頁の「ピンク色のUFO」も同様にCGで作成したかのような不思議な光景です。「高積雲のレンズ雲が積み重なって、南スペインのアルプハラ上空に浮かび、沈む太陽の光によって色づいている」写真でした。「このようにしてできた雲はしばしばUFOと見間違えられる」というコメント通りの写真でした。
サイエンス・ライターのリチャード・ハンブリンの解説で、気象予報士の村井昭夫氏の翻訳でした。1ページに一つの雲の写真と解説が施してあり、雲の説明も欄外に書かれています。
下記は本書の内容の一部ですが、文字だけではその素晴らしさが伝わらないので困っています。
1 雲を上から見る(雲の大洋、人口希薄地帯のロール雲 ほか)
2 奇妙な形の雲(ストーム・クラウドの雲底にできた乳房雲、高積雲の衰退 ほか)
3 光の効果(黄金色の光環、上空から見た光輪 ほか)
4 劇的な雲たち(空に浮かぶ銀色の波、モンタナ上空のスーパーセル ほか)
5 人間によって作られた雲(煙状雲、楽譜の空 ほか)