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最も参考になったカスタマーレビュー
73 人中、73人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
こういう歴史の見方もあるんだ、という発見あり,
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レビュー対象商品: 驕れる白人と闘うための日本近代史 (単行本)
過激な題名のタイトルのおかげで敬遠してしまう人も多いかもしれませんが、私はこの本を読んで良かったと思いました。今まで知らなかった西洋史の一面を知りましたし、こういう歴史の見方もあるんだ、という発見がありました。著者は、海外生活の中で日本に対する誤解と偏見を目の当たりにし、積極的に反論してきました。しかし、多勢に無勢。後を付いてくる日本人もなく、ドイツの視聴者に街頭でビンタされるという体験もしました。 本書は、そのドイツ人に対して「根拠のない優越意識を持つな」と主張するドイツ語の出版物でした。同じ内容が、日本人に対しては「根拠のない劣等感を打ち破れ」というメッセージになっています。 江戸時代の暗黒時代が終わり、明治維新による欧化政策で日本は脅威的な発展を遂げた、……と一般的には理解されています。ところが、著者は、江戸時代の日本というのは決して捨てたものではなく、たくさんの優れた点を持っていた、と分析しました。 何より識字率が高く、富は国民に広く分配され、極端な貧富の差はなかった。支配階級であるサムライは、西洋諸国に比べるとずっと質素だった。3000万人の大市場が形成され、整備された水路・陸路などの交通網や銀行制度も十全に機能していた。 それは、明治時代の発展の十分な下準備と評価できると同時に、限られた土地と資源の中での共生モデルとして21世紀の世界を構築するモデルになるかもしれません。 かたや、ヨーロッパ大陸は自然に呪われた貧しい土地であり、オリエントから胡椒や絹等の富を輸入するための対価として、「スラブ人」と同じ語源の「奴隷(スレイブ)」を輸出するしかない、という暗い歴史を持っているとのこと。 この貧しさが大航海時代を生み出した原動力であり、母国から何千マイルも離れた異国を植民地にする執念を持つに至ったのです。 うーん。そうだったのかー。
105 人中、102人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
世界において日本が果たしうる役割,
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レビュー対象商品: 驕れる白人と闘うための日本近代史 (単行本)
日本では未だに西洋文明に対して気後れしている所がある。それに対し著者は明確に答える。 ヨーロッパにおけるキリスト教の絶対的な君臨から、真実を求める 風土が生まれ、近代文明につながった。またヨーロッパの土地は 貧しく、貿易のために白人奴隷を売りさばかなければならない ほどだった。 そんな白人が大航海時代に世界に出て行ったのは、すべては欲得 からだった。 対して日本は圧政もなく、市場が供給過剰のため工業化の必要性は なかったのだ。 生活空間が狭くなり資源を食い尽くすと次々に外へ侵略を 繰り返していく。 このような身勝手で傲慢な白人の個人主義ではなく 集団主義が見直されている。 日本がどのように限られた空間で平和に過ごしてきたか、 日本が培ってきた知恵が見直されるべきである、と著者は述べる。 今日、表面的には植民地は無くなり、人種差別も撤廃されたように 見える。20世紀で最も成功をおさめた国とされる日本。 そんな日本を苦々しく思っている白人は多い。 アメリカはグローバリズムのもとに、あらゆる手を使って日本を 都合の好い様に変えようとしている。 この本がドイツで出版されたのが1989年。当然、白人の知識層も 読んでいる。それが日本への理解に繋がればいいが、日本を 攻略するためのヒントとされる危険もはらんでいる。 日本は貧富の差の拡大をとめる効果的なメカニズムが存在した ために革命も起こらず、安定して発展を遂げることができたと 書かれているが、現在の日本はどうだろうか。 長い間、日本の美点とされたものが、今、壊されようとしている。 これは喫緊の問題だ。 本書をもっと多くの日本人が読んでくれることを切に願う。
81 人中、79人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
冷静な、熱い本です。,
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レビュー対象商品: 驕れる白人と闘うための日本近代史 (単行本)
私は高校生の頃、どうしても歴史の勉強が好きになれませんでした。この本を読んで、それがなぜだったのかがわかった気がします。歴史は今現在の時間の積み重ねなのですから、当然一連の流れがあるわけで、決して突発的な出来事の積み重ねではない。その流れが歴史の教科書では見えてきませんでした。しかしながら、この本は本当にその時代、時代の人の心の機微まで見せてくれるようです。ドラマ仕立てで説明されているわけではないのですが(むしろその逆、淡々と時代背景が語られます)、私たち日本人のものの考え方、またヨーロッパ人のそれらが、なぜ現在のようになるに至ったのか、またなぜ現在も戦争の火種がなくならずにいるのか、それらの理由をそれぞれ時代の「真実」や、時代を超えても変わらない「普遍的な何か」を見定めることによって解き明かしています。 訳者によると原著の副題は「真実と挑発」だそうで、それはこの本を通した内容、語り口調を見事に表現した題だと思います。真実が何であったか判断はできませんが、歴史の表立ったところからは見えない、「人々の実際の生活」を脚色をできるだけ省いて表そうとする文面、またその中でときおり見られる熱を持ったメッセージが、「どうしても理解して欲しい」という強力な訴えのように突き刺さります。私は読み進めるうちに何度か、涙までしてしまいました。 ちなみに、外国で暮らしたことのある方、仕事などで外国人とのコミュニケーションに苦労をしたことがある方などは、とても共感されるのではないかと思います。 本当に、この本はお勧めです。
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