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驕れる白人と闘うための日本近代史 (文春文庫)
 
 

驕れる白人と闘うための日本近代史 (文春文庫) [文庫]

松原 久子 , 田中 敏
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (29件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

近代史を見れば、白人が野蛮だったのは明らかだ!
欧米人の優越意識を覆すためにドイツで刊行され、あまりにもはっきりと「日本の優越」を展開したため、大きな物議をかもした書 --このテキストは、 単行本 版に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

「我々の歴史こそ世界史であり、あらゆる民族は我々の文明の恩恵に浴することで後進性から救われてきた」―そんな欧米人の歴史観・世界観に対し、日本近代史に新たな角度から光を当てることで真っ向から闘いを挑む。刊行当時、ドイツで大きな物議を醸した本書は、同時に、自信を失った日本人への痛烈な叱咤にもなっている。

登録情報

  • 文庫: 281ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2008/9/3)
  • ISBN-10: 4167753057
  • ISBN-13: 978-4167753054
  • 発売日: 2008/9/3
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (29件のカスタマーレビュー)
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形式:単行本
 過激な題名のタイトルのおかげで敬遠してしまう人も多いかもしれませんが、私はこの本を読んで良かったと思いました。今まで知らなかった西洋史の一面を知りましたし、こういう歴史の見方もあるんだ、という発見がありました。

 著者は、海外生活の中で日本に対する誤解と偏見を目の当たりにし、積極的に反論してきました。しかし、多勢に無勢。後を付いてくる日本人もなく、ドイツの視聴者に街頭でビンタされるという体験もしました。

 本書は、そのドイツ人に対して「根拠のない優越意識を持つな」と主張するドイツ語の出版物でした。同じ内容が、日本人に対しては「根拠のない劣等感を打ち破れ」というメッセージになっています。

 江戸時代の暗黒時代が終わり、明治維新による欧化政策で日本は脅威的な発展を遂げた、……と一般的には理解されています。ところが、著者は、江戸時代の日本というのは決して捨てたものではなく、たくさんの優れた点を持っていた、と分析しました。

 何より識字率が高く、富は国民に広く分配され、極端な貧富の差はなかった。支配階級であるサムライは、西洋諸国に比べるとずっと質素だった。3000万人の大市場が形成され、整備された水路・陸路などの交通網や銀行制度も十全に機能していた。

 それは、明治時代の発展の十分な下準備と評価できると同時に、限られた土地と資源の中での共生モデルとして21世紀の世界を構築するモデルになるかもしれません。

 かたや、ヨーロッパ大陸は自然に呪われた貧しい土地であり、オリエントから胡椒や絹等の富を輸入するための対価として、「スラブ人」と同じ語源の「奴隷(スレイブ)」を輸出するしかない、という暗い歴史を持っているとのこと。

 この貧しさが大航海時代を生み出した原動力であり、母国から何千マイルも離れた異国を植民地にする執念を持つに至ったのです。

 うーん。そうだったのかー。
このレビューは参考になりましたか?
87 人中、85人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
私は高校生の頃、どうしても歴史の勉強が好きになれませんでした。この本を読んで、それがなぜだったのかがわかった気がします。歴史は今現在の時間の積み重ねなのですから、当然一連の流れがあるわけで、決して突発的な出来事の積み重ねではない。その流れが歴史の教科書では見えてきませんでした。

しかしながら、この本は本当にその時代、時代の人の心の機微まで見せてくれるようです。ドラマ仕立てで説明されているわけではないのですが(むしろその逆、淡々と時代背景が語られます)、私たち日本人のものの考え方、またヨーロッパ人のそれらが、なぜ現在のようになるに至ったのか、またなぜ現在も戦争の火種がなくならずにいるのか、それらの理由をそれぞれ時代の「真実」や、時代を超えても変わらない「普遍的な何か」を見定めることによって解き明かしています。

訳者によると原著の副題は「真実と挑発」だそうで、それはこの本を通した内容、語り口調を見事に表現した題だと思います。真実が何であったか判断はできませんが、歴史の表立ったところからは見えない、「人々の実際の生活」を脚色をできるだけ省いて表そうとする文面、またその中でときおり見られる熱を持ったメッセージが、「どうしても理解して欲しい」という強力な訴えのように突き刺さります。私は読み進めるうちに何度か、涙までしてしまいました。

ちなみに、外国で暮らしたことのある方、仕事などで外国人とのコミュニケーションに苦労をしたことがある方などは、とても共感されるのではないかと思います。

本当に、この本はお勧めです。
このレビューは参考になりましたか?
54 人中、53人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
白人に対して何となく気後れを感じているすべての日本人に、

是非読んで欲しい好著です。

幕末に「開国」した日本が、いかにして「奇跡の成長」を遂げたか、

それは白人がそう主張し、日本人もまた刷り込まれてきたように

「白人に啓蒙」されたのではなく、日本にすでに素地があったのだ

(「農民自治」「街道・通信システムの整備」「学校制度」「銀行」

などなど)と歴史的具体例をあげての主張は日本人である私にも

「新たな視点」を与えてくれるものでした。

わかりにくい流通システムが、実は「外圧への抵抗」から

きていたものだとは思いませんでした。

遠いドイツで、ドイツ語で「日本の底力」を言葉で表現し続けている

著者は素晴らしいと思います。

一度、読んでみてください。
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