今作ではギデオンは妻ジュリーとともにメキシコの観光農場を訪れます。その付近で発見されていた何体かの白骨死体とミイラ化死体を例によって鑑定することになるのですが、当初は互いにまったく関係ないと思われていた死体の正体が徐々に明らかになって、最終的にはパズルのピースが寸分の隙もなくはまるように真実が明らかになります。あまりにも隙のない結論であるため、ギデオンの行く先にはいつもたった1件の事件しか存在しないのかと、思わずつっこんでしまいそうになるほどです。
真犯人も意外な人物ですが、このシリーズは犯人探しよりも、わずかに残された骨からギデオンがいかにして真実を導きだしていくか、その推理の過程が見所です。今作ではいつもより少し専門用語が多いでしょうか。しかし、全体的な文章の読みやすさと、感情移入のしやすさはいつもどおりです。