かなりの悪文であり、文脈の断絶や反復が多いので非常に読みづらい。これでは文筆業としてプロとはいえないだろう。内容は関岡英之の「拒否できない日本」と大同小異、同書の読者には特に新鮮な驚きはないかも知れない。
ただ、ひとつなるほどと感じたのは、最近色々な場面でよく出くわす「第三者機関」という仕組みについて。アメリカのヒューマンインテリジェンス云々はともかくとして、「第三者とはいったい何者なのか」という点をチェックせずに「公正さ」の代名詞のようにして扱われるこの言葉に対し、日本人はあまりに無防備ではないかと改めて気づかされたのは収穫だ。一般的に公正だと感じられるシステムにこそ、色々な思惑が入り込んでいることをしっかり認識しておきたい。