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騙し絵 (創元推理文庫)
 
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騙し絵 (創元推理文庫) [文庫]

マルセル・ラントーム , 平岡 敦
5つ星のうち 3.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 987 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容紹介

6人の探偵の眼前で偽物とすり替えられた253カラットのダイヤ。誰が、いったいどうやって? 第二次大戦末期、捕虜収容所で書き上げられた異色のフランス密室ミステリ!

内容(「BOOK」データベースより)

幾度も盗難の危機を乗り越えてきたプイヤンジュ家のダイヤモンド“ケープタウンの星”。銀行の金庫で保管されていたこのダイヤが、令嬢結婚の日に公開されると、警官たちの厳重な監視にもかかわらず、偽物にすり替えられてしまった!誰が?いったいどうやって?第二次大戦末期、本格ミステリ・マニアのフランス人が捕虜収容所で書き上げたという、幻の不可能犯罪ミステリ。

登録情報

  • 文庫: 336ページ
  • 出版社: 東京創元社 (2009/10/30)
  • ISBN-10: 4488271030
  • ISBN-13: 978-4488271039
  • 発売日: 2009/10/30
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 614,263位 (本のベストセラーを見る)
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By トップ500レビュアー
形式:文庫
アリーヌ・プイヤンジュが祖父から贈られたダイヤモンド《ケープタウンの星》。

彼女の結婚披露宴の日に、パリの屋敷で披露されることになった。

世界六か国の保険会社はこの宝石のために各社
一名ずつ、警備要員として警官を派遣してきた。

しかし、六名の警官の厳重な警備にも関らず、
なんとダイヤは偽物すり替えられてしまった!

さらにその後も、不可解な消失事件が続発し……。

何とも人を食った大掛かりなすり替えトリックに、呆気にとられてしまう本作。

六名の警官が、揃いも揃って間抜けだった(笑)ことを前提にすれば、理論上は
可能なのでしょうが、実際問題としては、はなはだ現実味のない、バカトリック
と言わざるをえない代物です。

また、作中には、古式ゆかしく《読者への挑戦》もありますが、すり替えトリック
については手がかりがほとんどなく、論理的にそのハウダニットを解明すること
ができないのも、トホホな感じです(ただし、記述者を使い分けることで、巧みに
アンフェアを回避し、手際よく読者にデータを提示していく叙述の工夫は買えます)。

以上のように、現実性という点では、非常にあやしい本作ですが、ファンタジイの
領域まで飛躍させた消失トリックの数々とその組合せが織りなす万華鏡のように
眩惑的な事件の全容は一読忘れがたい印象を残すとは思います(ただしバカミス
耐性は必須w)。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By dh4189 VINE™ メンバー
形式:文庫
ミステリ・マニアのフランス人が対戦中捕虜収容所で書き上げた、といういわく付きのミステリ。

 屋敷の見取り図が付いていたり、密室からの消失や、怪しげな導師、令嬢などいかにもな設定。ついでに、読者への挑戦が付いていたり、いかにもミステリマニアが喜びそうなギミックがいろいろ付いている。

 全体としては、テンポが良く、退屈せずにどんどん読み進められる作品だが、いかにも持って回った言い回しや、ちょっと無理がありそうなトリックなど、クラシックな雰囲気のする作品になっている。今のがちがちな作品と比べると、どうしても見劣りするが、もっと軽い読み方をする分には充分楽しめる作品だと思う。

 この作者の「幻」の作品は全3作で、同時期(1944年、1948年)のほか2作もあるようだが、出来れば読んでみたい気もする(難しいとは思うが)。作者のトリビアとしては、戦時中に捕虜収容所で書き上げた、というネタもすごいが、個人的には、外国のプレイヤーとチェスのやり取りを手紙でしていて、(その怪しい記号によるやりとりから)軍の情報部に目をつけられた、という方がインパクトがあると思う。

 Marcel F Lanteaumeのボブ・スローマンシリーズ
『聖週間の嵐』 "Orage sur la grande semaine" (1944)
『騙し絵』 "Trompe L''il" (1946)
『十三番目の銃弾』 "La Treizi'me balle" (1948)

 その他、解説があるらしい。
ロラン・ラクルブ『九十九の密室』
"99 chambres Closes : Guide de lecture du crime impossible" de Roland Lacourbe
フランス語以外の英訳とかないのかな。ていうか、この人の名前で検索すると、カーとか、『占星術殺人事件』とかがヒットするって、何それ。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 夢追人009 トップ500レビュアー
形式:文庫|Amazonが確認した購入
ドイツの捕虜収容所で執筆に励んだという変り種のフランス人本格ミステリー作家ラントームの代表作で幻の不可能犯罪ミステリーです。著者の3冊の作品が幻と呼ばれる理由は、発表当時の1940年代にファンの支持を得られなかった為で、近年ようやく再評価の兆しが見え始めているとの事です。訳者あとがきでフランスでは本格ミステリーが受けないのかと理由を推定して書かれていますが、私はそれだけではなく内容的にも少し問題が有るのではと感じました。
1888年から半世紀に掛けてプイヤンジュ家のダイヤモンド《ケープタウンの星》はどうにか盗難の危機を乗り越えて来たが、令嬢アリーヌが祖父から贈られ結婚披露宴の日にパリの屋敷で披露する事になった途端に、世界6か国の保険会社の派遣した警官が厳重に警備していたにも関わらずまんまと偽物とすり替えられてしまう。アマチュア探偵ボブ・スローマンが捜査に乗り出し怪事件の連続に苦しみながら最後に大胆な推理を披露する。
本書には古典ミステリーの華である小道具、見取り図に時間表に不可能犯罪に読者への挑戦までついているというミステリー・マニアが泣いて喜びそうな設定なのですが、何故読後感動や盛り上がりが全然やって来ないのかというと、果してこんな危ういトリックに騙されるような無能な警官がいるのだろうか?という疑問が湧き、余りにもリアリティーに乏し過ぎるなと考えてしまうからです。本職の警官であればもう少し慎重に確認してしっかり行動する筈で、随所に推理の緩さや甘さが感じられます。聴衆が肩すかしを食らわせられた気持ちになり「木戸銭を返せ!」と叫びそうになる場面は抱腹絶倒のユーモア感があって面白く大好きですが、しかしやはり真面目に決めるべき所はピシッと決めて欲しいと思います。とは言え厳しく考え過ぎずにユーモアを楽しむ余裕を持って読めばそれなりに愉快な冒険風物語ですので一読してみてください。
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