「わたしの黒い騎士」でヒーローの親友としていい味だしてた、
バーカムシャーのコリンが今作のヒーロー。
その凶悪さで イングランド、フランス両国で 伝説的存在として恐れられていた。
ヒロインは、意地悪な継母が仕組んだコリンとの婚約から逃げ出し、
騎士に変装中、運命のいたずらによってコリンと出会います(これが初対面)。
正体を明かしたら殺される、とはじめは怯えていたヒロイン。
でも、コリンは 上役の騎士から虐待される彼女を守るため 自分の従者にして、
一人前の騎士になれるよう剣の特訓をしてくれます。
恐ろしいうわさではなく、彼の本当の姿を知るようになり…
私はマッチョはまったくタイプではないのですが、
このコリンはとってもチャーミング!
剣術バカというか肉体派で、いやなことがあったらヒロイン相手に剣の特訓に逃避。
ヒロインの変装にまったく気づかず
「こんなにきれいな顔をしていたら、仲間にからかわれ生きづらいだろう」と
同情したり、訓練中にヒロインと身体的接触してドキドキし、自分は実は男色家か、
と悩んだり・・・。
典型的なロマンスヒーローとまったく違って、ハンサムでもないし、
女性を喜ばせるようなことは(誘惑含め) 何もできない、無骨で不器用なコリン。
ヒロインへのほめ言葉は「男らしい」(レディとわかった後でも)だし、
求愛行動も、「男らしく」暖炉の前で自分の戦功を延々と語り、武器の手入れをし…
いやー、おもしろかった!
脇役もマンガチックなくらい個性的で、ヒロインをねらう悪役も強烈だし、
私のロマンス読者暦中 一番泥だらけでがんばるヒロインも 素敵だし、
コリンはなかなか変装に気づかないし、で
かなり長編ですが まったくダレずに 楽しめました。
ただ、中世モノらしいHOTなロマンスシーンは 期待できませんので
ご注意を。