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駅前旅館に泊まるローカル線の旅 (ちくま文庫)
 
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駅前旅館に泊まるローカル線の旅 (ちくま文庫) [文庫]

大穂 耕一郎
5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

ローカル線に乗って、ぶらり一人旅。見知らぬ駅に降り立ち駅前旅館で荷物を解いて、ホッと一息。その土地の方言に接し、人情にふれる、そんな体験ができるのが駅前旅館。一泊二食付6000円は、あたりまえ!そこには豪華な夕食も露天風呂もないが、どこか懐かしく心が和むパラダイス。かつては鉄道や地場産業の発展とともに繁昌した駅前旅館が、いまも元気に営業している姿を全国にたずね歩く。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

大穂 耕一郎
1954年東京都文京区生まれ。1976年秋田大学教育学部卒業。同年より東京郊外で教員生活。物心ついたときからの鉄道ファンで、釣りとクマが好き。鉄道民俗学、環境民俗学の探求をすすめている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 312ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2002/10)
  • ISBN-10: 4480037756
  • ISBN-13: 978-4480037756
  • 発売日: 2002/10
  • 商品の寸法: 14.6 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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By N/N
形式:文庫|Amazonが確認した購入
 
 「駅前旅館」とは最近聞き慣れない言葉だが、この本を読んでその意味や意義、そして著者の駅前旅館への熱い想いが僕の心に強く残った。

 鉄道とともに重要な役割を担った駅周辺の施設、例えば駅前食堂、倉庫や官舎、バスやタクシーの営業所、雑貨屋、自転車置屋、新聞屋などとともに駅前旅館も欠かせない存在だった。しかし社会の絶え間ない変化について行けずに姿を消したものが非常に多い。

 地域密着型とか地元の人々とのふれあいといった聞こえだけ良い空々しい言葉が世間にあふれる中で、無口で飾り気のない駅前旅館こそ地方色そのままのホンモノの地域密着施設(というより地域そのもの)である。

 だからその地域や社会、土地の歴史を学ぶには最高の施設である。著者は言う。駅前旅館に泊まる感覚はホームステイに近い、と。

 しかし駅前旅館は今も減りつづけている。自然体でつづられた駅前旅館の素朴な楽しさ、意義深さに僕は感慨をあらためる一方、駅前旅館になんとか残っていてほしいという著者の熱い想いがときどき悲痛な叫びとなって僕の耳にとどく。このまま駅前旅館の廃頽が進んでもいいのか、と。

 願わくばこの熱い想いが多くの人々に伝わり、駅前旅館のすばらしさが広く認められることを僕も切に望んでいる。
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19 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
昨今、そうはお目にかかれない紀行文だ。
好不況などとは全く無関係に、紀行文や旅行案内の世界では
タラソテラピーのホテル…とか、部屋専用の露天風呂…なんていう
贅沢三昧なことばが満載だが、この本はそんな気配全くなし。
宿泊料を気にし、夕食が家庭料理であることを喜んで泊まっている。
全編を通じて流れる「貧乏くさい気配」が絶妙に良い感じ。
(決してけなしているのではないつもりだが…)
特に、「木更津・祇園」の項の貧乏くささは珠玉。一篇の映画。
自分は今は全くこんな旅行はしなくなってしまったが、
よくよく考えれば一度は通った道。
今の時代にこれを書ける日本人は何人もいるまい。
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11 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
ポルトヴェーネレの4つ星リゾート・ホテルに泊まってチンクェ・テーレを巡るとか、西表島のユースホステルに泊まって珊瑚礁の波に洗われるとか、そんな旅をしてるひとも、してないひとも、とにかく日本列島独自の小文化と言えるノスタルジックな「駅前旅館」に本書を通して休日のひととき、のんびりと空想の宿泊旅行ができる、すばらしい一書だ。世に言う「鉄チャン」は一般に鉄道のことしか頭にない礼儀知らずの困り者が多いが、そうした鉄道オタクと一線を画した本書の著者は礼儀正しい文章で「駅前旅館」の醍醐味を気持ちよく読者に紹介してくれる。親本はマイナーな出版社から出てるから、その存在を知らなかった。こんなすばらしい本を発掘して入手しやすくしてくれた筑摩書房文庫編集部も捨てたものではない。
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