この著者の前作「馬券会計学」を読んでなかなか興味深かったので買ってみた。
まだざっと目を通しただけだが、とりあえずの感想は「難しい…」。
確実に言えるのは、これを1回や2回読み通しただけで競馬の実力をアップさせるのは難しいということ。
著者がなぜこういう予想をしたのか、馬券を買ったのか、という実例が豊富に紹介されている。
これがまた「なんでこんなに?」とあきれるほど当たっている(もちろん当たったから紹介しているのだろうが)。
しかしそれをざっと読んだだけではダメだろう。
実例のレースの新聞もそこに一緒に掲載されていれば都合がいいのだが、一部のみ。
できればそのレースの新聞をさがしてきて一緒にみながら読んだほうがいい。
とはいえ、そんなメンドくさいことはできない。
なので、本の中でも推奨されているようにJRAの「レーシングビュアー」を見ながら読んでみた。
すると、これがなかなか効果的(であるような気がする)。
これはこれで面倒くさいのだが、ただ本を読んでいるだけよりも、実際のレースをみながらのほうが、書いてあることを理解できるのは間違いない。
ということで、こういう面倒くさいことをやっても構わない、という人にはお薦めだが、
そんなことやってられない、という人には勧められない。
それが「読む人を選ぶ本」という意味です。
またこの本にはDVDがついていて、著者の解説が聞けます(本人のナレーション?)。
そこで個人的にうれしかったのが「手前」の説明。
競馬歴は10年以上だが、恥ずかしながら馬の「手前」を見分けることができなかった。
それがこのDVDでやっとわかった。
またこの「手前」が馬券にもかなり重要なポイントだということも、よくわかった。
(しかし、こんなこと、どの競馬解説者も言ってないのだが、あの人たちはどう思っているのだろう)
この「手前」についてだけでも、なかなかの価値はあるのではないかと。
とにかくレースの実例が多いので、これらをひとつひとつじっくりと理解していけば、
競馬の実力は少なからずアップすると思われる。
あとはそれをやれるかどうか。
それがちゃんとできれば2900円の投資は決して高くないかもしれない。