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馬上少年過ぐ (新潮文庫)
 
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馬上少年過ぐ (新潮文庫) [文庫]

司馬 遼太郎
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

戦国の争乱期に遅れて僻遠の地に生れたが故に、奥羽の梟雄としての位置にとどまらざるをえなかった伊達政宗の生涯を描いた『馬上少年過ぐ』。英国水兵殺害事件にまきこまれた海援隊士の処置をめぐって、あわただしい動きを示す坂本竜馬、幕閣、英国公使らを通して、幕末の時代像の一断面を浮彫りにした『慶応長崎事件』。ほかに『英雄児』『喧嘩草雲』『重庵の転々』など全7編を収録する。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

司馬 遼太郎
1923‐1996。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を一新する話題作を続々と発表。’66年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞を受賞したのを始め、数々の賞を受賞。’93(平成5)年には文化勲章を受章。“司馬史観”とよばれる自在で明晰な歴史の見方が絶大な信頼をあつめるなか、’71年開始の『街道をゆく』などの連載半ばにして急逝。享年72(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 404ページ
  • 出版社: 新潮社; 改版 (1978/11)
  • ISBN-10: 4101152241
  • ISBN-13: 978-4101152240
  • 発売日: 1978/11
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
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形式:文庫
・幕末の長岡藩で非凡の才を発揮しつつも時勢を見極められずに散った河井継之助を描いた「英雄児」
・英国人殺害事件に関与した海援隊隊士菅野覚兵衛と佐々木栄を中心に幕末の日英関係を描いた「慶応長崎事件」
・江戸末期から明治初期を生きた、非凡の才を持った血気盛んな絵師、田崎草雲の生涯「喧嘩草雲」

・奥州の覇者正宗が歴史に残した足跡を、彼の持つ非凡な詩歌の才と共に描いた「馬上少年過ぐ」
・一介の町医者の身から伊予宇和島の命運を握るまでに栄達し、数奇な人生を送った山田重庵を描いた「重庵の転々」
・大阪の陣の後に武士になることを嘱望した大須賀満左衛門の奮闘を描く「城の怪」

・賤ヶ岳七本槍の武将として武名を轟かせた脇坂甚内(安治)の生涯を描いた「貂の皮」

これら7作からなる短編集です。
舞台となる時代も執筆した時期も違っているのでこれら7作には特に関連性はないと思いますが、個人的には「時代の流れの中で、個人が置かれた状況下で必死に生きた人物たち」という共通点があるようにも感じました。

収録作品数もページ数も少なめなので短時間で手軽に読み終われますが、司馬作品なので内容については太鼓判を押せます。
派手さはありませんが、歴史の中を一生懸命生きた人々の息遣いが感じられる、そんな一冊だと思います。

このレビューは参考になりましたか?
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
●『峠』の主人公にもなっている河合継之介の江戸留学時代のエピソードが面白い。
 司馬さんらしいリアリティーを追いかけた結果、ああいう書き方になるんだろうなぁ、と思います。
 人との接し方など。

●伊達政宗の幼少期、乳母に恵まれたり、教育係の武士に励まされて頑張ったからだ、というのは勇気を与えてくれるような気がします。

 悲しい選択をしなければならない、戦国時代の武将の哀れさが最初の詩と現実と。
 本当にこの当時の人たちはどう自分の気持ちに折り合いをつけたんだろうか。

このレビューは参考になりましたか?
5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 内田裕介 トップ500レビュアー
形式:文庫|Amazonが確認した購入
司馬40代前半に小説誌に発表された7編の短編集である。

主人公たちの中で、誰でも知っている有名人は伊達政宗のみ。他はほとんど名を知られていないいわば「歴史の脇役」たちである。(伊達政宗も脇役といえば脇役かもしれないが)

司馬の作品は幕末と戦国期に集中しているが、それは、大きな変革の時代にこそ男の典型を見ることができるからだという。激動の時代にしか開花させることができない才能、たとえば信長であり、秀吉であり、あるいは、西郷であり、竜馬であり、といった英雄的才能を大作で取り上げる一方で、見逃すには惜しい脇役たちも、こういった小編で光をあてていく。これが司馬のおもしろいところだと思う。

作品はどれもよく甲乙つけがたいが、とくに「重庵の転々」という物語のおわりにつけられたエッセイ風の文章が、独特の不思議をかもし出していて、気に入っている。また「城の怪」は歴史小説ではなく、司馬が5年おきくらいに書きたくなる、という幻想小説である。「城の怪」執筆の昭和44年頃は他に「妖怪」や「大盗禅師」などがあるが、切れ味の鋭い歴史小説とは違って、幻想小説の不思議な味わいもよい。

なお、前半3本は昭和38年(40歳)頃、後半4本は昭和44年(45歳)頃書かれたもので、執筆年代が5年ほど開いている。そのあたりを含みながら味わうのもまたおつなものである。

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投稿日: 10か月前 投稿者: a98s219
歴史における人間の所作・諸相
『人斬り以蔵』に続けて司馬氏の短編集にトライ。本作品集も全編正に巻を措く能わざる面白さであった。... 続きを読む
投稿日: 2010/5/16 投稿者: 麒麟児
本家伊達藩、伊予の分家伊達藩
「馬上少年過ぐ」を含む7編の短編集です。
他、「英雄児」、「慶応長崎事件」、「喧嘩草雲」、「重庵の転々」、「城の怪」、「貂の皮」。... 続きを読む
投稿日: 2009/6/14 投稿者: ぶるあ
司馬未体験の方は是非。
 司馬遼太郎の名前はよく聞くけれど、何から読んだらいいか分らないという方。
まずは、この短編集を手にとってみられては如何でしょう?... 続きを読む
投稿日: 2007/10/15 投稿者: えりんぎ
充足感
短編集である。伊達政宗という人間の魅力を、司馬氏ならではの
視点で描き出している、「馬上少年過ぐ」は実に面白い。戦国期... 続きを読む
投稿日: 2007/7/1 投稿者: kojitan
粒ぞろい
同じ河合継之助を描くにしても、例えば「峠」のような長編小説がオペラだとしたら、
本書収録の「英雄児」のような短編小説は至ってコメディ調。... 続きを読む
投稿日: 2007/4/9 投稿者: momcat
重庵から政宗へ
七編を収めた短編集。

どの作品も歴史的な背景を背負って生きる男が主人公。... 続きを読む
投稿日: 2006/7/2 投稿者: プラト
それなりに楽しんだが、少し失望
短編集。7編収められている。「英雄児」は河井継之助、「慶応長崎事件」は海援隊、「喧嘩早雲」は画家・田崎早雲が主人公で、各々幕末頃の話である。表題作「馬上少年過ぐ」... 続きを読む
投稿日: 2004/2/17 投稿者: kewpie
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