72年発表の3rd。ロッド・スチュワートとロニー・レインというキャラクターの違うヴォーカルの対比が非常に効果を上げているアルバムである。ロッドの声は相変わらず素晴らしいが、1.が終わって2.でロニーのヴォーカルが出てくる時に妙な安心感を覚える。ロニーはヴォーカリストとしては決して傑出した存在ではないが、フェイセスにとっていかに彼が重要だったか・・・というよりもフェイセスは彼のグループだったのだとこのアルバムを聞いているとつくづく思う。ロッドとロニーのヴォーカル曲が交互に出て来てくるあたりもなかなか良い進行だと思う。頼りなさ気なロニーのヴォーカルに全然ハモっていないロッドのコーラスの絡む6.は大好きな曲だ。
まだまだ人間関係も完全に崩壊しておらず、メンバーの立場もほぼ同格だったこの時期のアルバムを最高傑作としてあげるというのは間違いではないだろう。サウンドの要になるのはロンのギターとケニーのコロコロと転がるピアノであり、ロンのモコモコとしたギターのトーンは多くのギタリストの出すサウンドの中でも個人的には特に好きなものである。ヒットした5.はグループの代表曲であり、テンションの高い演奏は彼らの真骨頂だと思う。