テレビ出演された川上さんが、「私は、この印象をピアノで音に表現するのです」と言われていたように記憶する。川上さんは、感動したことや懐かしい場面をピアノの音にして記録されるということだろう。CDジャケットにも、「道」という題の曲の解説に、「なんて懐かしく、なんて静かな風景・・。あの道を忘れないように音に残しておこうと思って作った曲です」と記している。
全曲とも、比較的短い曲である。もう少し長く楽しみたいと思うものの、或る心の印象はこの程度の長さでしか表現出来ないのかとも思う。
以下、ジャケットに記された曲目と解説から、その曲の背景をいくつか引用してみよう。
・「道」:忘れられない風景があります。(中略)なんて懐かしく、なんて静かな風景・・。あの道を忘れないように音に残しておこうと思って作った曲です。
・「星空」:この夜空を絵で描くのは難しいけど、不思議とピアノの音なら描けるような気がします。
・「チャイム」:大人になって、一番星を見つけると、今度は逆に昔聞いたチャイムがこんな響きになって心の中で聞えたりしませんか。
・「日記」:どんな秘密も打ち明けられる・・。(中略)一緒に寄り添ってくれる失うことのない友達のような存在です。
・「ふるさと」:生まれ故郷を思う時、現実の色より少しモノトーンのような色彩で、駆け回った野原や野イチゴの小道が心の中に蘇ります。
・「遠い日の記憶」:仕事の手を止めて熱いハーブティーを飲みながら庭の揺れる草花を見ていると・・・その揺れる花と重なるかのように、昔旅した遠い国の風景が蘇ります。なお、小生は、この曲から、与謝蕪村の次の句を連想しました。「遅き日のつもりて遠き昔かな」