私には徹夜本でした。朋子の気持ちがよく書かれているので、苦しくなって涙が止まらないのです。今時の女にはない、ひたむきさを持っている朋子。
代わって母郁代の心情は語られませんが、美しいということにかける彼女の意気込みは、「華岡青州の妻」のオツギに似ている気がします。つまる所、女はきれいでなくっちゃね、です。綺麗な人には男も女も惹かれますから。でも、娘からみたら最悪の母親です。こんな親ならいらない。
切ってもきれない親子の縁、伝わって襲ってくる因業、誰のせいでもないけれど、人間だれしも感じる所があるのではないでしょうか?
家族のことで悩んでいる人にお勧め。解決の足しにはなりませんが、慰めにはなるとおもいますよ。