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香菜里屋を知っていますか
 
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香菜里屋を知っていますか (単行本)

by 北森 鴻 (著)
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Product Description

内容(「BOOK」データベースより)

お客さまが持ち込む謎と、その解決。それが当店の裏メニューです。マスターの工藤が作るちょっとした料理と、アルコール度数の異なる4種のビールが自慢のビア・バー香菜里屋が消えた…。人気「香菜里屋」シリーズ完結編。


著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

北森 鴻
1961年、山口県生まれ。駒澤大学文学部歴史学科卒。’95年、『狂乱廿四孝』で鮎川哲也賞を受賞し、作家デビュー。’99年、『花の下にて春死なむ』で日本推理作家協会賞短編および連作短編集部門受賞。古美術や民俗学に材を取ったミステリーを得意とし、また質の高い短篇ミステリーの書き手としても評価されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

Product Details

  • 単行本: 194 pages
  • Publisher: 講談社 (2007/11/29)
  • ISBN-10: 4062142910
  • ISBN-13: 978-4062142915
  • Release Date: 2007/11/29
  • Product Dimensions: 7.6 x 5.3 x 0.9 inches
  • Average Customer Review: 3.9 out of 5 stars  See all reviews (7 customer reviews)
  • Amazon.co.jp Sales Rank: #134,097 in 本 (See Bestsellers in 本)

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18 of 19 people found the following review helpful:
3.0 out of 5 stars シリーズ最後にしてはおとなしい感じ?, 2008/1/22
By ハンカチ王女 (東京都) - See all my reviews
(TOP 1000 REVIEWER)   
三軒茶屋の路地の突き当たりにあるビアバー「香菜里屋」。
カウンターの中からいつでも美味しい料理と酒、そして客たちの
会話から浮かび上がるミステリーの謎解きの鍵をそっと差し出してきた
マスター・工藤。
「花の下にて春死なむ」「桜宵」「蛍坂」と続いてきた連作の完結編。

今までは、客たちの抱えている謎を解いたり悩みを少し軽く
してあげたり、と、主人公というよりは語り手であり、サポーター
として物語を支えてきた工藤だが、ラスト1冊の本書では、
彼自身の物語が初めて語られる。店を開く前の過去のある事件、
そして店名の由来になっている「香菜」という女性との出来事…
しかし、それらが描かれることによって今までやさしくぼんやりと
していた工藤の輪郭がはっきりと浮かび上がるような終わり方では
なく、かえって、消化不良をおこしてしまったような(要は、まだ
語られてない真実がありそう…みたいな含みをもたせたまま、
このシリーズのエンディングを迎えてしまうのだ)感じがした。
もともと、ミステリーとして読むとこのシリーズ、割と
「消化不良な感じ」が残る謎解きもいくつかあったのだが、
それでも店で出されるビールや料理の描写がおいしそうなので
読み続けてきたのだけど…最後には、工藤自体が自分の人生最大の
謎を全部明らかにして大団円、みたいな判り易い終わり方でも
よかったのに。と、一番食べたかった特別料理が売り切れで残念、
みたいな物足りなさが残った。お店の雰囲気、常連たちの会話など
実際にどこかにこんなお店ありそう、あったら楽しいかも、という
ところは大好きでしたが。なので、終わるなら、それなりに
終わる必然性というか、工藤がある決断をしただけの理由がもっと
リアルに描かれていてほしかった…要は、常連の人たちと同じで
もう香菜里家に行けないのがさみしいのだ、たぶん。
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5 of 5 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars しんみりとしてしまう完結編, 2008/2/6
度数の違うビール、読んでいるだけでお腹のすいてくる絶品料理、
お客様の持ち込む謎、
解決の糸口を示すヨークシャテリアのエプロンをしたマスター工藤哲也。
とても魅力的で懐かしさすら覚えてしまう、バー香奈里屋が完結しました。

今回の「香奈里屋を知っていますか」では少しづつ、常連客の足が香奈里屋から
遠ざかっていくお話が続き、ああ、ほんとうに終わってしまうんだなぁ、と
さみしい気持ちになりながら読みました。

今回、工藤の過去、香奈里屋という店の存在意義が語られます。
そのため、工藤のライバルであり、親友の、バー香月のマスターが多く登場しています。
工藤の謎を解くための、証言者であり、探偵役にもなってます。

そして、書き下ろしの最終話では北森さん得意の登場人物総出演もあります。
いろいろな作品同士が思わぬところでつながっている。
これも北森さんの小説のおもしろさのひとつでしょう。

できれば、香奈さんと二人で、どこかの街で開いているであろうバーに
またお邪魔したいものです。


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25 of 31 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars 胸に残るは香菜里屋の灯, 2007/12/12
By 東の風 (埼玉県) - See all my reviews
(TOP 50 REVIEWER)   
 店のマスター、工藤が作る旬の料理に舌鼓を打ちながら、客が持ち込む謎が、最後は工藤によって解き明かされる旨味がなんとも言えずよかった「香菜里屋」シリーズ。『花の下にて春死なむ』『桜宵』『蛍坂』に続く本書は、シリーズ最後の作品集。
 『蛍坂』(講談社文庫)の村上貴史の解説文で予想はしていたけれど、実際にこうしてその終幕に立ち会ってみると、ファンとして感無量の思いがこみ上げてきました。

 なかでも、本書四番目収録の短篇「終幕の風景」のラストから、トリを飾る「香菜里屋を知っていますか」にかけて、じわーっとくるものがありましたねぇ。
 「香菜里屋を知っていますか」での、北森作品主要キャラの総出演、相互乗り入れの趣向が楽しく、そして切なかったこと。某骨董店の主が相棒から、「どうしたの○○さん。目がウルウルしているよ」と言われる件りでは、思わず、もらい泣きしてしまうところでした。

 そのほか、「ラストマティーニ」「プレジール」「背表紙の友」を収録。本書では、三軒茶屋のビアバー「香菜里屋」とともに、工藤の親友・香月圭吾(かづき けいご)が池尻大橋に開くバー「香月」に、スポットライトが当たっています。工藤と対照的に、香月の存在感が増しているかなあと、やや複雑な心境。工藤の影が薄くなっていくような気もして、さびしい気持ちにもなったんですよね。

 とまれ。工藤のキャラと、店が醸し出すあたたかな雰囲気がしみじみ素敵だった「香菜里屋」に乾杯。作者の作品のまたどこかで、工藤哲也と会えるとよいなあ。
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