出版社/著者からの内容紹介
2004年7月に開通100周年を迎えた、香港の路面電車。その沿線の東から西へ、朝から夕方へ変化していく風景写真(永田幸子)に、各エリア紹介のエッセイ(小柳淳)を添える。沿線の特徴ある12エリアに、13項目目として「我愛120號」では丁寧に整備されている古い120号車の魅力を紹介します。
巻末にはより詳しい沿線の街々の紹介文を付し、読み物としても楽しめるものです。
内容(「MARC」データベースより)
香港島北岸を東西に走る路面電車。その線路に沿って香港の様々な姿が見える。繁華街、ビジネス地区、昔の香りを漂わせる街、そして人々の表情。トラムの車窓に映る香港の歴史と現在を凝縮した光景を収めた写真集。
著者からのコメント
香港島北岸を東西に走る二階建ての路面電車は、レトロな車体と街に密着した姿が魅力の乗り物です。今も多くの地元市民、観光客に愛されています。
電車の線路に沿って、多彩な香港の街が連なります。活気ある繁華街や世界にリンクするビジネス地区、昔の香りを漂わせる街、亜熱帯の樹々、そしてそこに暮らす人々の表情。そこには香港の歴史と現在を凝縮した光景があり、香港のすべてが見える窓があります。そんな魅力ある電車線路に沿って、香港の古くて新しい魅力を紹介します。
著者について
永田幸子(写真) 1993年より、香港・マカオを中心に撮影を始め、主に人々の暮らし、子供達、風景を女性特有の視点で撮り続けている。あたたかみのある、そして生活感あふれる映像は新聞、雑誌、テレビ等のマスメディアの報道写真とは一味違う香港・マカオを映し出している。
小柳淳(文章)
1983年に初めて香港に降りたって以来、元気な街に魅せられ幾度となく香港往復を繰返している。香港では乗り物や標識をはじめとする街中のデザインに興味を持っているが、最近では20世紀の香港製造業を支えた工場ビルにも関心が拡がっている。観光ガイドに止まらない、香港の暮らしから歴史や産業をもカバーする幅広い文章を発表している。
抜粋
路面電車東端のターミナル□箕湾では一本の線路がくるりと輪を描く。電車は折り返しの仕度などせず、ギリギリ最小カーブで一回転して向きを変え、少なくなった終点までの乗客を降ろす。 ~中略~
周りの古ぼけたアパートの住民が、冷蔵庫を開ける代わりに市場に降りて来た、と思えるような普段着の街。昔からこの街で暮らしてきた人たちが、小さな広場からヒョイと始発電車に乗っていく。