この一冊に多くのテーマーが凝縮されている。先進国は高齢化社会に突入し、新興国と言われていた国々が世界経済及び、金融市場を動かす時代になった。多くのファンドマネージャーはニューヨーク、ロンドンの動向に注目していたが、これからは香港、上海の華橋の投資家から目が離せない。筆者は、香港に住む大富豪と対話形式で事業、投資、中国、哲学について話す。グローバル化が進むと産業の空洞化が起こるが、これは避けて通れない。空洞化を起こして、残された者は資金を新興国に投資するなりして、金融所得を増やすか、国内のニッチなサービス事業に専念して生存を図るしかない。激動の時代に生きた華人はますますリスクをとって事業を大きくすることになる。これから拡大する中国市場をターゲットとしたビジネスに勝たないとグローバル競争に勝てないと筆者は言いたいのだろう。