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香水―ある人殺しの物語
 
 

香水―ある人殺しの物語 [単行本]

パトリック ジュースキント , 池内 紀 , パトリック・ジュースキント
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (49件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

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   舞台は18世紀のフランス。町は汚穢(おわい)にまみれ、至るところに悪臭が立ちこめていた。そこに、まったく体臭のない男がいた。男にないのは体臭だけでない。恐ろしく鋭い嗅覚と、においへの異様なまでの執着以外に、男には何もなかった。

   物語は至高の香りを求めて、めくるめくにおいの饗宴が繰り広げられる。ドアノブのにおい、石のにおい、花の香り、動物のにおい、果ては目立たない人のにおいに至るまで、ありとあらゆるにおいが立ちこめる。登場人物も、究極のにおいの美少女以外は、主人公も含めて恐ろしくグロテスクである。まさしく魑魅魍魎(ちみもうりょう)。裏道、闇、疫病、屠殺、汚濁…にもかかわらず、なぜ本書からは恐ろしく魅惑的な香りが立ちのぼってくるのだろうか。

   パリには複雑で洗練された味わいがベースにあるように、生ハムやチーズのすえたようなにおいが鼻を突いても、この町で、人を引きつけてやまない魅力がグロテスクなのかもしれない。ストーリーも舞台も登場人物も、実に巧妙に展開している。一度手にとるとテンポよく、一気に読んでしまう。読者は主人公とともに限りなく奥深い嗅覚の世界をさまよい、陶酔させられることだろう。

   著者は1949年ドイツ生まれ。本書は87年世界幻想文学大賞受賞作品。ほかに『コントラバス』、『鳩』、『ゾマーさんのこと』などが翻訳出版されている。(小野ヒデコ)

出版社/著者からの内容紹介

十八世紀のパリ、次々と少女を殺してはその芳香をわがものとし、あらゆる人を陶然とさせる香水を創り出した匂いの魔術師の冒険譚

登録情報

  • 単行本: 347ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (1988/12)
  • ISBN-10: 416310660X
  • ISBN-13: 978-4163106601
  • 発売日: 1988/12
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.6 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (49件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 330,099位 (本のベストセラーを見る)
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17 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
天才と狂人 2007/2/7
By コウ
形式:文庫
匂い、香りだけが世界の全てだったら・・・。
読み始めてすぐに、ジャン=バティスト・グルヌイユのおかしな世界に夢中になるはずです。

悪臭の中生れ落ちたグルヌイユは、並々ならぬ生命力と忍耐で成長していきます。世界で唯一匂いのしない彼は他者に不安を呼び起こしながら、至高の香りを求めます。香りが全てであり、他者の生命すらも犠牲にします。そんな彼が手に入れた至高の香りは、何をもたらすのか。

読み進めるうち、匂いの奔流に圧倒されます。ぜひ体感してみてください。
映画化のためか、赤毛の女性が印象的な新しい表紙で店頭に並んでいました。
このレビューは参考になりましたか?
15 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 珠螺
形式:文庫
なぜだろう、とてもグロテスクなのに全く憎めない主人公。
アロマテラピー系の知識を多少でもお持ちの方はきっととても楽しめるでしょう。
現在でもおなじみの素材が出てくる上、18世紀フランスの調香社会やそれに関わる人々、日本人にはなじみのない体臭についての彼らの認識や、それにまつわる香水の社会、時代背景が良くつかめます。

ひさびさに楽しめる小説でした。

このレビューは参考になりましたか?
20 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
尋常ならざる登場人物がぞろりぞろり出てくる。

小さな子供や赤ん坊さえも、その存在の中に醜悪さと悪意を見出せるような書き方である。

それが不快かといえば、そうではない。

その不気味さに魅せられて、魅せられてぐいぐい読まされる小説である。

ラストの、これまた通常の範囲外という終わり方は、これまたある意味衝撃的で、読後にはしばし放心し、その後「またこんな話が読みたい」という、飢えに襲われた。

しかしこういう小説は早々お目にかかれない。

傑作である。
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投稿日: 13日前 投稿者: dot shingo
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悪臭からよい香りまで、いろいろなニオイの表現がすばらしい。
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投稿日: 20か月前 投稿者: ゆん
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投稿日: 2009/8/1 投稿者: rocco読書中
香水一滴で世界は変わる?
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私は、香水一滴で死刑をまぬがれる場面で、一気に冷めてしまいました。... 続きを読む
投稿日: 2009/5/10 投稿者: さんぺい
完璧な物語
最初から最後まで、極めて理知的である。それ故、グロテスクな描写にも嫌悪を憶えることはない。究極的な香水の完成に至るまでの展開は、スティーヴン・ミルハウザーの作品に... 続きを読む
投稿日: 2009/4/12 投稿者: dindi
変ってる
嗅覚を中心に世の中を見る特殊な人間を描いており珍しい作品だ。しかし残念ながらそれ以上でもそれ以下でもない。
投稿日: 2008/9/25 投稿者: ゆずレモン
香水に踊らされた天才か阿呆の話
八世紀、偉人傑物が大挙し登場するパリの悪臭紛々たる中に生を受けたグルヌイユの匂いに魅せられた数奇な生涯を辿る物語。... 続きを読む
投稿日: 2008/8/11 投稿者: まさみ
意外な結末。
尋常を越えた意外な物語の展開そして尋常を越えた意外な結末だと思わざるお得なかった。主人公の生まれ育った環境から全てが変わっていて、今まで読んだ本の中でも際立って変... 続きを読む
投稿日: 2008/6/16 投稿者: ニックネーム
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