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首都デリー
 
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首都デリー [単行本]

クシュワント シン , Khushwant Singh , 結城 雅秀
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
価格: ¥ 2,940 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

両性具有の娼婦バーグマティ、ムーガル皇帝アウラングゼーブ、大詩人ミール、独立の父ガンディー…多彩な登場人物が織りなすインドとデリーの物語。宗教・民族・国家が錯綜する首都デリーの歴史を通して、全世界から注目を集める大国・インドの実体を知る。現代インド最高の作家が描く圧巻の歴史絵巻。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

シン,クシュワント
1915年ラホール近郊生まれ。ケンブリッジ大学を卒業後、弁護士、外交官を経て、新聞社の編集長、インド議会の議員などを歴任。『シーク民族の歴史』その他の研究書、『パキスタン行きの列車』『女性のお仲間』その他の小説などを書く。94歳になる現在も「ヒンドゥスタン・タイムズ」に毎週コラムを執筆中。2007年、「パドマ・ヴィブーシャン」を受賞

結城 雅秀
1950年名古屋生まれ。演劇批評家。一橋大学、オクスフォード大学(哲学・政治学・経済学)を卒業後、1979年より『テアトロ』に執筆中。パリ、ブラッセル、ニュー・ヨークなどにて演劇批評活動を行ない、『中央公論』『悲劇喜劇』にも連載。デリーには2001年から3年半にわたって生活し、現在はロンドン在住。日本演劇協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 503ページ
  • 出版社: 勉誠出版 (2008/05)
  • ISBN-10: 4585053980
  • ISBN-13: 978-4585053989
  • 発売日: 2008/05
  • 商品の寸法: 18.8 x 13 x 3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 449,787位 (本のベストセラーを見る)
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形式:単行本
 昨年、駆け足でインドをまわったときの感じでは、どこの本屋にもクシュワント・シンの本がおいてあった。インドの今の本読みは、サルマン・ラシュディーよりもクシュワント・シンの方を好んでいるように思えた。・・・そんなことを思い出しながらこの本を読みだす。数十ページ読み進むと、生きる気力が萎えかかった主人公が、ニガムボードのガートに火葬の現場を見にゆく場面となる。主人公は、近親の者たちの喪失の嘆きをまじかで聞く。豊穣すぎる生と虐殺の繰り返された街デリー。その数限りない死者達の声が聞こえてきそうで思わずはっとする。
 『首都デリー』(原著1990年刊)は、女性のヒジュラ(半陰陽)の娼婦バーグマティとの交情と、古代から現代までのデリーにまつわる歴史物語を交互に織り上げた小説だ。壮大な構想、巧みな物語展開で、500ページ2段組の大冊を僕は飽きることなく一気に読んでしまった。インドのヒジュラについては、何となく知っていたけれど、今度この本を読んで賤視の対象ではあっても独特な身内の文化をもち、ある種の娯楽を人々に提供する集団であることが分かって大変おもしろかった。デリーの歴史物語については、例えばムガール帝国の歴代皇帝の物語、ウルドゥー語詩人ミールの愛と貧困の生涯、1857年のインド大反乱、アムリツァルにおけるブルー・スター作戦とインディラ・ガンディの暗殺等々、楽しく勉強させてもらった。しかし、この本の本当の魅力は、説明しにくいけれどももう少し違うところにあると思う。デリーはヒデーところだが(腐敗、非効率、不潔、怠慢、不親切、嘘に充ちた都)、それでもそんなことは表面的なことでデリーは本当にいいところなのだと言う感性、ヒジュラの娼婦バーグマティが生涯の情熱であると言い切る、つまりバケモノへの愛がすごいと思う。
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