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首輪をはずすとき
 
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首輪をはずすとき [単行本]

丸山 健二
5つ星のうち 2.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

緊急出版、目覚めよ日本!東日本大震災と東電福島第1原発事故、そして日本の未来について…。芥川賞作家、丸山健二が熱く語り下す。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

丸山 健二
1943年、長野県飯山市生まれ。国立仙台電波高等学校卒業。1966年、「夏の流れ」で第23回文學界新人賞を受賞。同作品で第56回芥川賞を受ける。芥川賞史上最年少の受賞作家。現在、北アルプスの山麓、長野県大町市に住み、執筆活動をつづけている。妥協を排し、厳しい生活への意識から生まれた独自の視点と文体で、現代日本の文学界で最も刺激に富む作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 158ページ
  • 出版社: 駿河台出版社 (2011/9/9)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4411040190
  • ISBN-13: 978-4411040190
  • 発売日: 2011/9/9
  • 商品の寸法: 17.6 x 11.8 x 1.7 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 2.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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7 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
丸山健二さんのツイッターで東北大地震関連の書き込みを読んでいましたが、本にすると、とても読みやすい語りかけの文体になっています。大層な題名ですが、原発に反対して暮らしを地味して生きていこうと呼びかけています。当方はコアなファンなので異議を唱えたりしませんが、読みやすく分かりやすい本なので、若い方に是非読んでいただきたい。
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By 桜桃
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『首輪をはずすとき』は3冊の新刊出版記念のトークショー「震災を読み解く」と被災地女川を訪れたライブ記録首輪をはずすとき」からなる。時局に関する発言は全くしなかった。が、大震災と東電原発事故を「ひょっとするとわが国の未来がすっかり閉ざされてしまうほどの激変」ととらえ、日本人が今こそ変わらねばという危機意識を抱き、ツイッターやブログでも積極的に発言を始めた。

 強い断言、説教、命令的な言い方に反発をもつ読者はかなり多い。反感が渦巻いているといってもいい。反感と反発を超えて憎しみさえ抱くものまでいるようだ。だが、「自明の理であることをそのままストレートに喋っているだけ」なのだ。今回は第二の敗戦だ。泥にまみれた汚い経済戦争に敗れたのだ。「万歳突撃のような単純な作戦しかたてられないような単細胞のこの国に最終的な勝利などもたらされるわけがない」。最先端などとおだてられた企業戦士はこのもの言いで激怒するだろう。

 原発のリスクを無視して安全だと54も稼働させた。事故が起きると、東電、経産省保安院、安全委委員会、首相など責任ある誰も皆がうろたえるばかりで何らの効果的な手も打てなかった。経済大国などと威張っていたが、身の程知らずの田舎者に過ぎなかった。田舎者は「視野が狭いせいで現実の世間をほんの一部しか把握して」いないくせに「大胆で無謀な決断を下し、実行に移してしま」うのだ。これが本当の姿だった。

 まずこの現実をしっかりと直視せよと。目を見開いて冷静に直視すればいいだけのことなのに、勇気がなくて現実から目を背け続けてきた小心な臆病者の集まりだった。つまり自立の精神が欠如していたのだ。この核心をどうにかしないとこの国に未来はない。至極まっとうな当たり前の指摘ではないか。なのになぜあなたは怒るのか。じっくりとわが胸に手を当てて冷静にみつめてみよう。

 働く私たちに豊かさの実感などまるでない。民主主義とのたてまえではあるがわが国も他国と同様、国家が特定少数の所有物だからだ。「我々はかれらに搾取され、その上に税金を搾り取られるだけの奴隷にほかならない」。どころか、働いてはいても収入があまりにも低く、税金さえ払えないワーキングプアが驚くほどいるという屈辱を噛み締めねばならない。

 世界は地獄といっていいほど残酷にすぎる環境で、危険に満ち満ちている。理不尽で不条理なのがこの世界だ。この世が生きるに値するかどうかはわからないが迷うことなく生きる道を選ぶ。「おのれを鍛え上げて自立の精神を育てあげるしかほかに救われる方法はない」。出来るか否かを問題にする前に、「そうしなければ奴隷のまま見殺しにされるという自覚をしっかり持つべき」だ。

 「自由であるべき人間としての立場や尊厳を守ろうと本気で考えるなら、これ以外の道はありません」。精神は全て言葉で構成されている。人が生きていく上で一番大切なのは言葉である。その言葉を摂取してさらに生み出す必要があるのだ。あなたはまさか、「どんなときでも笑っていれば幸せになれますよ」などというふざけた言葉にあっさり飛びついてはいないはずです。

 丸山健二は世界文学の高い光峰をたったひとり踏破する小説家だ。書き下ろし一本に絞って、過食も酒も煙草も断って、毎日午前中書き続けるという誠にストイックな生活を送っている。300坪の庭を自分だけの手で作庭し、最近はかなり高いレベルの写真もものにする。『争いの樹の下で』、『月は静かに』、『月と日と刀』、『猿の詩集』、ほぼ一年に一作ずつ発表する作品はどれもが凄い。重厚でボリュームがあって深くて気品のある作品ぞろいだ。誰も真似はできない。

 M上ハルキとかいうわが国の小説家が世界中で読まれノーベル賞候補などといわれている。ファンは怒るかもしれないが、残念ながら彼を評価する人々の目は節穴なのではないか。ツイッター上での丸山健二を読んで、理解したつもりになるのは不幸だしもったいない。どうか、『千日の瑠璃』以降の全小説を読んでから批判をしてほしい。
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10 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
身の程を知れ 2011/12/24
By kaz
この作家がここまで堕落するとは30年前には考えてもみなかった。かつて氏は、政治的な発言を繰り出す小説家を極め付きの言葉で罵倒していた。ご自身の言葉に全く矛盾するこの態度に、恥を知れと言いたい。
大層な思想もどきを語る前に、ご自身の文学作品の質を高めることに専念したほうが身のためだ。全く、どうしようもなく、あほらしい。
「夏の流れ」や「水の家族」、「千日の瑠璃」の丸山健二はどこへ行ったのか。
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