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首無の如き祟るもの (ミステリー・リーグ)
 
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首無の如き祟るもの (ミステリー・リーグ) [単行本]

三津田 信三
5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (24件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,995 通常配送無料 詳細
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

一族の安寧を祈る祭りの最中に双子の妹が首のない死体となって発見される。それが連鎖するかのように連続首無し殺人事件となって、山間の村を恐怖に陥れた。茫然自失の驚愕トリック!シリーズ最高峰!

内容(「BOOK」データベースより)

奥多摩に代々続く秘守家の「婚舎の集い」。二十三歳になった当主の長男・長寿郎が、三人の花嫁候補のなかからひとりを選ぶ儀式である。その儀式の最中、候補のひとりが首無し死体で発見された。犯人は現場から消えた長寿郎なのか?しかし逃げた形跡はどこにも見つからない。一族の跡目争いもからんで混乱が続くなか、そこへ第二、第三の犠牲者が、いずれも首無し死体で見つかる。古く伝わる淡首様の祟りなのか、それとも十年前に井戸に打ち棄てられて死んでいた長寿郎の双子の妹の怨念なのか―。

登録情報

  • 単行本: 447ページ
  • 出版社: 原書房 (2007/04)
  • ISBN-10: 4562040718
  • ISBN-13: 978-4562040711
  • 発売日: 2007/04
  • 商品の寸法: 19 x 13.6 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (24件のカスタマーレビュー)
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16 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By トップ500レビュアー
形式:単行本
ミステリではお馴染みの〈顔の無い屍体〉
トリックの巧緻なアレンジが秀逸な本作。

跡取りとなる男子を祟りから護るため、その姉妹を身代わりにするという、男尊
女卑的な因習に支配された旧家を背景に、次々と首なし殺人事件が起こります。

跡取りの周囲には、不審な死を遂げた二卵性双生児の妹や、その事件の後に行方不明となった娘の使用人、
そして、跡取りと交流のあった男装の推理作家など、思わせぶりな属性を持つ人々が配されており、作者は、
それらの登場人物を操作し、幾重にもトリックを掛け合わすことで、過去に多くの作例がある〈顔の無い屍体〉
テーマに画期的なアプローチを行うだけでなく、真相を導き出す、スマートな手筋の構築まで実現しています。

また、本作の大部分は、事件が起きた村に住んでいた作家が、時を経て
当時を回想し、雑誌に連載した小説という体裁の作中作となっています。

この趣向には、本作の真相にかかわる、メタフィクション的トリックが仕掛け
られていて、それを読み解くためには、巻頭の刀城言耶による「編者の記」、
そして、巻末の新聞記事と、雑誌の目次といった「外枠」の部分に注目する
必要があります。

本作の結末は、一見ホラー的幕切れのようなのですが、作者は自作解題で〈『首無』
の結末に関して色々な解釈があるようですが、真相は一つです〉とコメントしており、
合理的解決が「正解」だと示唆しているように思われます。

よって、やはり、作者が「外枠」の部分に託した
メッセージを読み取ることは必須といえましょう。
(特に、雑誌の目次の「×××発表」に要注目)
このレビューは参考になりましたか?
15 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
数多くの不可解な事項(本の分量も残すところあと少しなのに、まだ37項目も!!)、それが「たった一つのある事実」に気付くことによって
鮮やかに解きほぐされていきます。
さらにその後にも推理は思いがけない方向へと駆け抜けていき、最後には感動すら覚えるほどの着地の仕方。

メインの事件である婚舎の集いに端を発する首無連続殺人事件。
その10年前に起こった十三夜参りの「首無」騒動と不審な死。
それらが事件の当事者である少年の視点と、村の駐在からの二つの視点で描かれ、とても見やすい構成になっています。

また今回の原書房→講談社文庫に際し、いくつかの点で改良がなされました。
ひとつに、村の地図、媛首堂、栄螺塔などの地図、見取り図の追加があります。やはり、こういったものがあるだけでムードが高まり嬉しくなります。
更にこれはネタバレになるので詳しくは書けないのですが、終盤にあった齟齬が綺麗に書き直されています。
僕もそうですが、原書房版を持っている方も買ってみても良いと思います。

今のところ、長編として「厭魅〜」「首無〜」「凶鳥〜」「山魔〜」「水魑〜」が、
短編(中編)として「首切〜」「迷家〜」「隙魔〜」「密室〜」が作品となっていますが、
「首無〜」は「厭魅〜」に並ぶ紛う事なきシリーズ傑作のひとつです。

また行き詰まり、袋小路などと称されることの多い本格推理ですが、麻耶雄嵩氏の某作品などと同様、
「首無〜」はこれから先の本格推理小説の可能性を垣間見せてくれる良作であるとも思えてきます。
未読の方は、ぜひとも手にとっていただけたらと思います。
このレビューは参考になりましたか?
11 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 紫陽花 VINE™ メンバー
形式:単行本|Amazonが確認した購入
民俗学と本格ミステリを融合する試みで知られる作者が、媛首村と言う山奥に伝わる"首無女"伝説に纏わる殺人事件を扱った秀作。叙述形式も凝っていて、全体は事件が起こった時の捜査担当巡査の妻で、現在は作家の妙子が書いた事になっており、その奇数章は使用人の少年斧高の視点で、偶数章は妙子の夫の高屋敷の視点で書かれている。冒頭で、妙子は「事件の真相は私も知らない」と断っている。媛首村を治めるのは、一守(主家)、二守、三守の秘守一族。媛首村には"淡首"と言う首の無い女の亡霊が、一守の跡継ぎ(男)に祟ると言う伝承がある。徹底した男尊女卑を貫く一族では、一守に跡継ぎが居なければ他家が取って代る事も可能で、このため一族の人間関係はドロドロ。

まず戦時中、一守の跡継ぎの長寿郎が儀礼のため媛首山の神社に向け、提灯を手に階段を登って行く様子が描かれる。ここまでは、柳田国男氏「遠野物語」、横溝正史氏「獄門島」の香りが濃厚。媛首村の村人は柳田が言う所の"山人"だろう。長寿郎の後に二卵性双生児の妹の妃女子も続く。斧高は長寿郎に憧れを抱いており、二人を付ける。そして、妃女子は不可能状況の下、井戸の中で死体で発見される。犯行方法も謎だが、被害者が長寿郎でない点も謎であり、怪異な雰囲気が横溢する。事件はウヤムヤに終り、次の舞台は10年後、高屋敷が復員した後に起こる一守の"婚舎の集い(嫁決めの場)"。花嫁候補は3人。二守、三守の娘と遠戚の娘で毬子と言う長寿郎の同人誌仲間。毬子は怪奇作家江川蘭子の世話人で、この辺り、乱歩へのオマージュの意図か。そして媛首山で連続して起こる、毬子の首切り殺人、長寿郎の失踪、蘭子の出現、そして長寿郎らしき男の首切り殺人...。

結末も凝っている。精緻な計算の下で書かれた作品で、濃厚な伝奇ホラー風味と本格味が見事に融合した一級品。
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ジャケ買い
 内容知らずに買った久々のヒットだった。

 やっぱりこういう雰囲気の物語は昭和20から30年代くらいが良く似合うように思える。
投稿日: 21か月前 投稿者: Bear book
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