作者のかわい有美子さん曰く、「なんちゃってSAT」の話らしいです。
だけど「なんちゃって」の部分は読んでいて全く感じません。
お仕事モノのひとつとしても、特殊部隊モノとしてもどっぷり浸れます。
ちょこっとキャラとあらすじ紹介。
SATの制圧第2班班長・橋埜祐海(はしのひろみ)涼しげな見た目だが中身は熱い。
SATの制圧第1班班長・犬伏和樹(いぬぶしかずき)パワフルな体育会系で面倒見のよい性格。
同期の二人。そして二人共ノンケです。
だけど橋埜は密かに犬伏を慕っています。
だからこそ同じように犬伏を慕う部下の高梁(たかはし)の気持ちにも気づいていて、複雑な心境。
そんな折、ハイジャック事件が発生してー
ーこの二人の個性がしっかりとしていて、二人の掛け合いの会話が楽しかった。
普段はツンツンしている橋埜。
そして橋埜に怒られたりキツイ言葉を投げかけられるのを分かっていて、ちょっかいを出してくる犬伏。
仲の良さや、互いを認め合う信頼関係が好ましく自然な会話で表現されていました。
男同士のエロ会話も面白さが伝わってきて良かった。
特殊部隊モノストーリーとはいっても、事件が面白いとか、刺激的なストーリーとかいうものではありません。
主に描かれていたのは、SATに誇りを持ち、仲間を大切にする普段の男達の姿です。
そんな中で事件は起こりますが、最中も事件後も仲間同士支え合い、助け合う彼等が魅力的でした。
主役達だけでなく、登場キャラの皆が好ましく思える仲の良さも良かった。
恋愛部分を捉えても、狂おしく求め合う二人・・・といったタイプの恋愛ではありません。
元々がノンケの二人だけに、ごく自然な形からと思えるきっかけがあってからの恋愛です。
信頼関係の強い二人だからこそ始まった、男同士の恋愛だと思います。
あ、そういえばHの時の二人には萌えました。
普段と違う追い詰められる側の橋埜とか、エロい犬伏が良いです(笑)
刺激があるとか、予想もしない展開とか、そういった部分を求める方向きではありません。
だけど男達の仲睦まじく、真摯にSATの仕事に打ちこむ姿に興味がある方は読んでみてください。