養老孟司は好きな著者の一人だ。『バカの壁』を初めて読んでから、その社会批判のまなざしに惹かれて著作を結構読んでいる。本書は人生相談を受け付け、養老孟司と太田光がそれぞれ相談に乗るという感じである。職場で上司とトラブルを起こす20代後半から、退職した後に居場所を無くした60代までの質問が中心で、今23歳の自分にとっては、これから人生に起こりうる問題を垣間みた気がした。そしてそれに対しての養老・太田両氏の考え方も参考にできそうだ。
書いてある内容のほとんどは、養老さんの著作の内容とほとんど変わらない。読んでいて「あ、これは他の本で読んだな」というのが多い。しかし、それは別にこの本がダメだと言う理由にはならないと思う。大事なのは、この本は人生相談の形式をとっているということだ。今の社会に持っている不満に対して、うなずきながらも独特のアドバイスをくれるというのは、読んでいてほっとするというか、救われる気持になるのだと思う。23歳の自分がそう言うのもおかしいかもしれないが、これは人生で悩んだときに読むと助けてくれる本である。
ページ数はあるが、文字が大きく、レイアウトの都合もあってすぐに読める。力を抜いて人生を過ごせばいいやと思える感じの、良い感じの本である。