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『養生訓』は、体と心を一体に見た人間のトータルな健康法をまとめた書で、医学や儒学などの学問を基礎にして、飲食上の注意や長生きの秘訣、生活上の心構えなどがわかりやすい言葉で述べられている。『和俗童子訓』は、日本最初の教育論として名高い書。どちらも、江戸時代のベストセラーである。
全8巻からなる『養生訓』は、第1巻と第2巻が「総論」にあてられている。冒頭、人の身は父母が残した天地の賜物であるから健康に気を配り長生きを心がけよ、という言葉から始まり、養生の目的や意義、基本的な心構えなどが説かれている。以降、第3巻、第4巻は飲食について、第5巻は目や耳、口などの「五官」や入浴、就寝について、第6巻、第7巻は病気について、第8巻は老人や幼児について、種々の健康法や注意点などが続いている。
虚弱の人は餅・団子を控えよとか、宴席ではとくに食事の量を抑えよといった具体的な実践論がある一方で、養生の根幹だという「心を平らかにし、気を和やかにし、言をすくなくし」といった訓示もたくさん見つけられる。健康といえば体の問題だと考えがちな現代人にとって、新鮮に響く部分である。同じように『和俗童子訓』も、教育の原点を再考するうえで示唆に富む内容になっている。
自分の心身にとって「自然」な生き方こそが、仕事や生活の充実につながることは間違いない。過剰な行いを戒め、節度を説く本書から、そのヒントが得られそうだ。(棚上 勉)
出版社/著者からの内容紹介
健康・長寿を保つための心構え,具体的な食餌法など養生の道を,和漢の事跡を引用しつつ平易に述べた『養生訓』は,科学的健康管理の方法を儒教道徳と結びつけて説いた書として江戸時代広く庶民の間に読まれた.わが国最初のまとまった教育論の書である『和俗童子訓』とともに現代人にも多くの示唆を与えるであろう.
--このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。
内容(「BOOK」データベースより)
「珍美の食に対するとも、八、九分にてやむべし。十分に飽き満るは後の禍いあり」。現代人にも耳痛いこうした文章で成りたつ『養生訓』は、健康・長寿を保つための心がまえ、具体的な食餌法を述べ、今もなお示唆に富む。『和俗童子訓』はわが国最初のまとまった教育論。両書とも江戸時代広く庶民の間に読まれた。
内容(「MARC」データベースより)
健康・長寿を保つための心構え、具体的な食餌法など養生の道を、和漢の事跡を引用しつつ平易に述べた「養生訓」、わが国最初のまとまった教育の書である「和俗童子訓」を併録。
--このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。