子供の頃から、人の周りのオーラが色つきで視える浅井夏生。
特異体質のせいで、親からも、周りからも距離をおいて、
無愛想、口を開けば繊細そうな外見と裏腹に、ツッけん如何な
物言いで、人に呆れられるのもしばしば・・。
馴染みのレストランで金色のオーラを纏うバイトの佐倉哲志と
出会います。
そこでボーッと見とれるなら話は早いが、そこは菱沢先生の
お話、少しも動することなく、見かけによらぬ大食漢で、佐倉を
驚かせます。
ひょんなことから、夏生のマンションを佐倉が訪れると、片づけられない
症候群の一面もバレ、人として、どーなの?
と、愛想を尽かされるかと思ったら「放っておけない」と甲斐甲斐しく
世話を焼いてくれます。
人をオーラの色で認識している夏生は、なんでこんなに面倒見てくれるんだろう
便利だけど・・。
他人と付き合おうともしなかった夏生は生まれて初めて、他人の佐倉に
興味を覚えます。
唯我独孫のキャラを書かせたら10本の指に入るのでは?
と勝手に思っている菱沢九月先生の新作です。
もーっ!ホントに夏生の歯に衣を着せぬ物言いといい、
繊細そうなのに大食漢な所とか、懐くと他の人なんかドーデもいい
と言い切る潔さとか、高校生に対して6歳も年上なのに甘えまくる
マニアックなキャラがとても良いです。
おまけのお話も、夏生節全開でチョッカイ出した菊池が可哀そうに
なりました。
なんでも出来る佐倉だって、まだ高校生なのに人生の絶望の溝から
這い上がって来た過去があり、シュートがいくら決まっても、
その先はないのだと思いと可哀そうだった。
二人が出会えて良かったなぁ・・とシミジミ思います。