2年以上の間隔を空けての続巻にして、完結巻です。
表題作は本書の4分の3くらいを占めていて、残りは「乙女色Stay Tune」と云う中編が収録されています。どうやらこの作品、1巻のあとがきに書かれていた声優さん漫画のようで、「飴色紅茶館歓談」と少しだけリンクしているようですが、ちょっとだけコメディ色が強く感じられます。
本編は、ひたすら主人公のふたりを中心に進んでいきます。サブキャラの出しゃばる余地もなく、ただひたすらまっすぐに想いが綴られ、永久の約束が結ばれます。
それは本当に飴のように甘い物語ではありますが、上品な紅茶のように後味もすっきりと終わるのです。ささやかだけどたっぷりの幸せに浸って下さい。
ドラマCDはでこれまでと同様、飴色紅茶館を舞台にした番外編的なものです。CDタイトルは「ブルークリスマス」。しかしあの、悲劇的な映画とは関係ありません。
出演は、これまでのゆかなさん、水樹奈々さん、浅川悠さん、こやまきみこさん、堀江由衣さん、田村ゆかりさんに加えて、悠木碧さんと寿美菜子さんの総勢8名。78分弱の大ボリュームになっています。キャストトークだけでもたっぷり11分以上あります。甘く優しい台詞が満ちており、もう、すっかり満腹満腹。個人的には、新規ゲストキャラを演じた寿美菜子さんの関西弁が素敵でした(「Aチャンネル」などでも演じていましたが)。
あと、1巻の限定版と同様に、帯に「CDジャケット綴じ込み描き下ろし漫画」とありますが、百合姫のHPにてこの記述が誤りであると記載されています。注意して下さい。
ストーリーはそんなに濃くはなく、百合漫画と云う事もあって万人向けではないですが、全体の空気を楽しむべき作品だと思います。感性をもって目と耳でそれぞれ堪能して頂ければ、ふわりと漂う紅茶の香りを愛しむような幸せを感じられるでしょう。