今から6000年前のヒプシサーマル期は現在より2〜4℃温暖で、
貝塚が海岸からだいぶ内側に位置していることからも明らかな
ように、海面は今より数十m高かった。また、時代を少し遡ると、
1万8千年前の最終氷期最盛期には海面は今より約120m低かった。
何が言いたいかというと、千年単位のスパンで見ると海水面が
数十m変動するのは「自然」で、今騒がれている地球温暖化は
その「自然」の範囲内のことであり、たいした問題じゃない
ちゅうことだ。まぁ、それを問題といっちゃうと問題なんだ
ろうけども・・・
それよりももっともっと日本にとって重要で喫緊の問題と言える
のが食糧問題だ。他の先進国は自国の食糧やエネルギーを温存し、
「今のうちに」とばかりに他国から搾取しているが、日本ときたら
ミニマム・アクセスを押し付けられ、国内の農地を疲憊させ、
ますます身動きが取れなくなっている。
本書では他の先進国のしたたかさばかりが目に付く。というか、
日本の愚直さが際立つ。著者にもそろそろ解決策を提示して、
希望を抱かせてほしいと思う。