人口21%の国が、世界農産物貿易の10%を買占め、国内自給率は39%、そして国内では飽食の限りを尽くしている。
そんなアホな現状が、今の日本だ。
アジフライの尻尾のみ衣をつけないようにしたり、小骨さえも取り除き、白ゴマの山から変色したゴマを見つけ出す作業を人海戦術で行う工場には圧倒されたが、こんな世界中のどこよりも厳しい消費者の要求の方向は、安全性や近い将来訪れる食糧不足に向けられることはなく、間違っているのではないかと思わせる。
工業に特化して輸出促進した結果、米から農作物を買わざるを得なくなり、兵器で脅さずともコントロールされる、まさに「植民地」として、南米ですらNO!を突きつける国が殆どとなる現状でも、平伏し、支配され続けている日本。
最近乳製品や小麦・大豆の価格が上昇しているが、それでも食料自給率の上昇を叫ぶ声は小さい。
やがて、米からのBSEや農業汚染された安全でない食料ですらも売ってもらえなくなってはじめて、その声は顕在化するのだろうが、時既に遅しで、パニックや農作物の盗難が続発しないですむわけがない!
最近ようやくフードマイレージ(食べ物が取れてから、どれだけの距離を移動してきたか)について報道されだしたが、現実はそんな生易しい段階ではないと、読者は知ることになろう。
「下宿屋居候日本が、家主中国からいつ追い出されるのか?」と、戦々恐々しなくてすむよう、そうなる前に食料の不足が必ず訪れることを前もって知っておく為の書であり、「市場でなく政治の問題として、早急に取り組め」との世論が、これらの書によって高まってほしいと願う。