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食料植民地ニッポン
 
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食料植民地ニッポン [単行本]

青沼 陽一郎
5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

米中に胃袋まで占領された食料植民地の現実







 日本はいまや米国と中国に胃袋まで占領されてしまった。食料自給率39%の裏側を暴き、米国や中国の言いなりにならざるをえない「食料植民地」としての危機的状況を抉り出す“食”ノンフィクション。タイの広島風お好み焼き工場、チリの日本向けサケ養殖場、米国のBSE感染牛養育牧場、中国の農薬まみれ野菜畑……世界各国を飛び回り食料依存の実態を取材。さらにメタボリック・シンドロームの原因が米国型食文化の浸透にあること、日本の食料安全対策が抜け穴だらけであることなどを突き止め、飽食日本人に意識改革を迫る。「SAPIO」誌に掲載され大きな話題を呼んだ人気連載を大幅加筆して単行本化。

内容(「BOOK」データベースより)

追跡5年!食料自給率39%の裏側を暴く衝撃の食ノンフィクション。

登録情報

  • 単行本: 287ページ
  • 出版社: 小学館 (2008/03)
  • ISBN-10: 4093897085
  • ISBN-13: 978-4093897082
  • 発売日: 2008/03
  • 商品の寸法: 19 x 13.8 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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By ぽるじはど トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
 人口21%の国が、世界農産物貿易の10%を買占め、国内自給率は39%、そして国内では飽食の限りを尽くしている。   
 そんなアホな現状が、今の日本だ。

 アジフライの尻尾のみ衣をつけないようにしたり、小骨さえも取り除き、白ゴマの山から変色したゴマを見つけ出す作業を人海戦術で行う工場には圧倒されたが、こんな世界中のどこよりも厳しい消費者の要求の方向は、安全性や近い将来訪れる食糧不足に向けられることはなく、間違っているのではないかと思わせる。
 工業に特化して輸出促進した結果、米から農作物を買わざるを得なくなり、兵器で脅さずともコントロールされる、まさに「植民地」として、南米ですらNO!を突きつける国が殆どとなる現状でも、平伏し、支配され続けている日本。
 最近乳製品や小麦・大豆の価格が上昇しているが、それでも食料自給率の上昇を叫ぶ声は小さい。
 やがて、米からのBSEや農業汚染された安全でない食料ですらも売ってもらえなくなってはじめて、その声は顕在化するのだろうが、時既に遅しで、パニックや農作物の盗難が続発しないですむわけがない!

 最近ようやくフードマイレージ(食べ物が取れてから、どれだけの距離を移動してきたか)について報道されだしたが、現実はそんな生易しい段階ではないと、読者は知ることになろう。
 「下宿屋居候日本が、家主中国からいつ追い出されるのか?」と、戦々恐々しなくてすむよう、そうなる前に食料の不足が必ず訪れることを前もって知っておく為の書であり、「市場でなく政治の問題として、早急に取り組め」との世論が、これらの書によって高まってほしいと願う。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
著者は、輸入食料について、二つの危機を説きます。
(1) 安全性
(2) 調達の量

(1)について。日本はアメリカの植民地も同様で、ポストハーベスト(収穫後の農薬噴霧)にしろ、BSEにしろ、アメリカ様の言いなりです。
(2)について。今、食料は売り手市場となっていて、うるさい注文をつけて、しかも安く買いたたこうとする日本は、世界各地で買い負けしているそうです。

中国産毒入り餃子事件で、日本は散々中国を批判はしましたが、では中国から輸入するのをやめてしまえ、とはなりませんでした。
やめるにやめられないのです。中国ぬきでは、もはや日本は食べていけないのですから。
その意味で、アメリカだけではなく、中国の植民地にもなりつつある、と著者は指摘します。

読み終わって、嫌な未来を想像しました。

「へい、日本人、三回まわってワンと言え。そうしたら、この餃子、売ってやる」
と中国人に言われ、日本人が泣く泣く、その通りにします。
「ははは、そら食え。這いつくばって食え」
中国人が地面に撒き散らした餃子を、言われた通り、犬のように這いつくばって食べます。
「うまいか。うまいだろう。ゴミから作った餃子だよ。お前らにはそのくらいで十分だ」
中国人が高笑いします。

・・・もうじき、そんな光景が見られるかもしれません。
日本の未来は、とても暗いです。
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6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 本書はもともと「SAPIO」誌に連載されたものだけあって、かなりハイテンションな文章で、米国と中国に食料を依存しておきながら、見た目の細かい違いにのみ文句をつけ、食料自給率の低下には「しょうがない…」とつぶやくだけの飽食日本人に意識改革を迫ってくる。

 確かに最近の毒ギョーザ問題でも、メディアの基調は中国の食事情の未成熟さを蔑むばかりで、あまり建設的な意見が出てこないが、そもそも日本の商社や食品加工業者が推し進めた「開発輸入」という手法によって中国からの食材輸入が急増したことを本書は再確認させてくれる。

 本書の白眉は、著者自身が数多くの食材の「開発輸入」の現場に足を運び、生産現場の具体的イメージを読者に生々しく伝えている点にある。個人的には、中国産漬物用野菜が倉庫代の節約のため、埠頭に長期間野ざらしになっているという話には驚いた。

 本書を読んで、経済史家のポランニーが市場原理が最優先された社会を「労働は人間の別名、土地は自然の別名だから、労働と土地を商品視することによって、人間・自然という社会の実体が市場原理に従属してしまい、人間の生活の場としての社会秩序が脅かされる。」「人間は、飢餓・犯罪等の社会的混乱の犠牲になり、景観はダメにされ、河川は汚染され、軍事的安全は脅かされる。」と描写したのを思い出した。食料については、安全保障や福祉の観点からみて、市場・企業の論理に対するある程度の法的規制が必須だと痛感させられた。
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