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食卓にあがった放射能
 
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食卓にあがった放射能 [単行本]

高木 仁三郎 , 渡辺 美紀子
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,470 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

原子力時代の末期症状による大事故の危険性と、放射性廃棄物がたれ流しになっていくことに対する危惧の念。原発事故による食品汚染問題に備える。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

高木 仁三郎
1938年群馬県生まれ。1961年東京大学理学部化学科卒。日本原子力事業NAIG総合研究所、東京大学原子核研究所助手、東京都立大学理学部助教授、マックス・プランク研究所研究員等を経て、1975年原子力資料情報室設立に参加。1987年原子力資料情報室代表(98年まで)。1998年高木学校設立を呼びかけ、校長に。2000年10月8日逝去。専攻は原子核化学(理学博士)。多田謡子反権力人権賞、イーハトーブ賞、長崎被爆者手帳友の会平和賞、ライト・ライブリフッド賞、田尻賞受賞

渡辺 美紀子
1987年原子力資料情報室スタッフとなる。おもに食品汚染、労働者被曝問題を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 159ページ
  • 出版社: 七つ森書館; 新装版 (2011/04)
  • ISBN-10: 482281131X
  • ISBN-13: 978-4822811310
  • 発売日: 2011/04
  • 商品の寸法: 21 x 14.8 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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109 人中、104人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 殿堂入りレビュアー トップ10レビュアー VINE™ メンバー
この本と反原発、出前します―原発・事故・影響そして未来を考える 高木仁三郎講義録チェルノブイリ原発事故の3冊を入手し、まずこの本から読みました。
私達が知りたい事、知っておくべき事が網羅されているような本だと思います。
この本のレビューを、すでに投稿なさって紹介してくださったワッフルさんに、感謝いたします。

誰が読んでもわかりやすく、放射能のこと、放射能汚染、チェルノブイリの放射能とその教訓などが書かれていました。
特に第4章から6章にかけての
「輸入食品と放射能汚染」「日本で原発事故が起こったら」「放射能にどう備えるか」は、知っておくべき重要なことで、大変興味深い記述です。
その他の章も含めて、全ての章が、一般人が知っておくべき事実や資料、科学的な知識が多く、熟読しようという意欲がわくような良書だと思います。
平易な言葉で書かれていますから、専門的な知識を持ち合わせていない私のような者が読んでも大丈夫でした。

読了後、特に印象に残った点があります。
チェルノブイリ事故から教訓を学ぶはずだったのに、何も我々は学ばずに同じ過ちを繰り返してしまったという事。

p41〜42にかけての記述が心に深く突き刺さります。
著者いわく、「ソ連政府が国民に事故の真相の伝達を怠り続けたことは、今後のよい教訓となるだろう。」と書かれていたにもかかわらず、また事故が起きてしまった事が悲しすぎます。
医師で作家のシチェルバク氏の
「情報不足ゆえに、放射線恐怖症が人々の間に蔓延した」は非常に重い言葉です。

p106の「日本の原発は事故を起こさない」という主張をあまりにも楽観的とし、p111からの原発事故のシュミレーション、メルトダウンが起こったら〜という節以降は、ぜひとも多くの方に読んでいただきたいような部分だと感じました。

1990年に講談社現代新書から出版された本(当時は別タイトル)の新装版です。
(食品汚染の実態は、チェルノブイリ事故後から間もない数年間の調査結果)
このレビューは参考になりましたか?
46 人中、44人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By DEN
以下、第5章日本で原発事故が起こったら より抜粋します。

1980年6月、つまりスリーマイル島事故のあった翌年に出された
原子力発電等周辺の防災対策についてと題する文章につき、著者は
以下のように綴っている。

「全身5ミリシーベルト以上の住民被曝が予想される状態になったとき
 から防災対策の準備に入り、それより事故が進行すると段階的に…
 措置がとられる。…原子力安全委員会の想定では、たかだか8〜10
 キロまで、となっている…チェルノブイリ事故では当初30キロの
 範囲を 無人化した。しかしそれでは、まったく不十分だったことが
 後からわかり非難対象地はその後100キロ圏、200キロ圏、いや
 300キロ圏にまで及んだ。
 その経験を目のあたりにしながら非難対象地域が、8〜10キロとは!」

その後に続く事故シミュレーションでは、著者は、政府が現在公表している
ヨウ素131とセシウム137の以外にも、クリプトン85、バリウム140
ストロンチウム90、ルテニウム103、テルル132等の放出を予想して
計算している。
この本が出されてから25年以上経過しているのに、政府は2011年3月
の震災後3ヶ月経過した段階でも、われわれ国民にはほとんど何も公表せず
にいる。というより、何の根拠もないまま危険はないとのキャンペーンのみ。

全地球規模で冥界を司る神プルトニウムにまで魂を売りつつあるわれわれ
人間に生存可能な世界を継続させるに足る知恵は、もうないのだろうか?

僕はまだそんなことはないと敬虔に、無邪気に信じていたいボンクラである。
このレビューは参考になりましたか?
102 人中、94人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ワッフル 殿堂入りレビュアー トップ50レビュアー VINE™ メンバー
チェルノブイリの原子力発電所の事故がヨーロッパに与えた食品汚染と日本への流入、政府や自治体や市民団体の対応などを記述しています。放射性物質の汚染が広範囲(全ヨーロッパと西アジア)に及んだこと、飛散した核種と量、植物(野菜など)が吸収する汚染が葉からか根からかの時間差、食物連鎖で濃縮されること(魚など)、各国政府の対応の違いが大きかったこと、汚染された食品が途上国に売られたり加工用に流通(薄めれば基準値を下回る)したことなど。以前読んだ野口邦和さんの『放射能事件ファイル』にも一部紹介されていましたが、この本のほうが広く詳しく丁寧に説明しています。

著者の高木仁三郎さんは放射線化学が専門で、日本の原子力の黎明期に発電プラントを開発する企業の研究所に勤務していました。さすがに物理や化学の記述は確かと感じました(生物学や医学の記述の真偽は私には分かりませんが)。著者が主催する原子力資料情報室で食品の放射能を測定した結果を掲載していますが、測定条件を知りたく思いました。ですが、一般の人の関心外だし煩雑になると考えて省略したのでしょう。

今回の発電所の事故で、放射線や放射性物質の影響に関心が高まっています。一方、ネットには誤解に基づく誤った情報が流布しています。売れている本の中にも非科学的な記述が多くあります。この本は私たちに正しい知識を与えてくれます。事故が発生したらまだ汚染されていない飲料水を直ちに確保すべきこと、ガイガーカウンタでは食品の放射能を計れないこと、その他、放射線や原子力を学んだ人には常識ですが、一般には知られていないことをきちんと説明しています。
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