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最も参考になったカスタマーレビュー
5つ星のうち 4.0
食卓を囲むことと家族のあり方の移り変わりを分かりやすく実証的に説明した書,
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レビュー対象商品: 食卓と家族―家族団らんの歴史的変遷 (単行本)
序章の問題設定で語られていますが、「近代から現代まで、我が国において食卓での家族団らんがどのように意味づけられてきたのか、120年にわたる歴史的変遷を探ることをねらいとする」「今後の食卓での家族団らんに関する教育の考察に理論的根拠を与えたい」ということを本書で丁寧に述べていました。筆者の表 真美氏は、京都女子大学発達教育学部教授で、博士(学術)です。専門は家族関係学、家庭科教育学 の研究者ですが、家庭教育史も研究範囲に入れられているような内容でした。 27ページに「食事中の会話はいつ許されたか」という興味深い問いかけがありました。食卓が、ちゃぶ台からテーブルに変わり、会話を伴う楽しい食事の実現が戦後からのことのようでした。『主婦之友』の関連記事から「食卓での家族団らん」の変遷を調査する手法は面白いですね。当時の家族のあり方を知っている人がほとんどいないわけですから、書かれた記事からイメージが浮かんできました。 修身の教科書にもありましたが、軍国時代に「食卓での家族団らん」が強調されていました。もっとも近年の諸外国の家庭科教科書でも同様の記述があるわけですから、「共に食事をすることは、家族の絆を深める」のと世界中の認識のようです。 ワーク・ライフ・バランスの実現に向けて、女性に大きく偏った食労働の是正も述べられています。家族崩壊の危機が叫ばれていますが、足許の食生活から見直す契機になるような書でした。 本書の章立てです。 食卓での家族団らんの現実と言説(幸せな家族の象徴としての食卓、戦前における食卓での家族団らん) 教科書・雑誌における食卓での団らん言説の歴史的変遷(食卓での家族団らんはいつ始まったか、教科書に描かれた家族の食卓) これからの食と家族(子どもの発達、家族関係に及ぼす影響、食卓は家族を救えるか'これからの食と家族)
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