タイトルを見て分かる人もいるでしょうが、
この本は以前に同じ出版社さんから発行された
『王様の恋愛美学―准教授杉崎桂一郎』のスピンオフ本になります。
前作の主要人物は全員登場するので、前作を読んだ方が良いかもしれません。
また、今作は時間軸的に前作後の話になります。
主人公は前回の主人公たちをからかいながら見守っていた杉崎の同僚、溝部。
飄々としている彼が、ある人物にいきなり告白され振りまわされます。
経験豊富な彼が、相手に振り回される姿を見るのは何とも楽しい。
お相手は、あらすじにも出していないのでここではネタバレできませんが、
表紙の通り大型ワンコ攻という言葉が当てはまります。
しかも、レトリバーとかではなくてシェパードとかドーベルマンみたいな・・・
攻は結構的外れな行動をするんですが、全てそれは溝部のため。
それを分かっているから溝部も彼を怒れない上にその行動にキュンとしてしまったり、
結局、溝部彼に落ちてるじゃんと見ているこちらは思うんですが、
飄々としている彼もトラウマを抱えてて、意外にそれがもどかしいです。
残念なのは話の短さ。話は溝部の視点で書かれていますので、
前作を読んでいた方からしたら、あの溝部が始終ぐるぐるしてると思いますし、
最後まで読むともう少し読みたかったなぁ〜と思うのが本音。
ライバルが出たり、事件が起きたりってことは全くないので、そういう話が好きな方は
物足りなさを感じるかも知れませんが、酸いも甘いも知っている30男がぐるぐるする姿が
好きだったので星4つにしました。