これはジャンルでいうと薬膳本だった。著者も薬膳アドバイザーだし。
薬膳といえば中華一辺倒というような本は最近さすがに少なくなったが、それでも
「薬膳」という単語に対する気合のあらわれなのか、「それどこで売ってるの?」という
食材がちらほらあったりする本が多い。(読者が望んでいるのかもしれないが)
しかし、これは普通に冷蔵庫に入れているような食材しか使っていない。
たまねぎ、れんこん、小松菜、大根、白菜、きゅうり…、薬膳をはじめようと思ったときの
ハードルが低く誰でも取り組めるという気持ちにさせてくれる。
またレシピが和洋中あり、調理時間も5分・10分・15分のスピード調理のものなので
あと一皿欲しいときにも便利だし、仕事を持つ女性でも取り組みやすく助かった。
また薬膳の本にありがちな、本の前半1/3を陰陽やら於血やら気滞やらの専門用語紹介に割いたり
せず、それぞれのレシピの解説に「どうしてこのレシピが効くか、それは薬膳の観点からは
こういう判断をします」とさらっと書いているだけなのもいい。薬膳を勉強している人はそこだけで
自分で詳しい内容まで読み取ることができるし、そうでない人にとってはコラム的な書き方で
理解ができる。
元々管理栄養士の著者だけあって、薬膳知識がない人にとっては「それって食べ合わせの
話?」「迷信?」と思ってしまうような薬膳の内容を 現代栄養学の観点から解説を補完して
いるので安心できる。
今回は「美肌レシピ」だけあってしみ、にきび、くすみ、むくみ、などの内容だったが
是非続編で体調管理に使えるようなレシピ本がでたらうれしいなと思う。