数珠の玉の数に因んでと言う事で、108編からなる作品です。
更に、イタリア編・インド編・インドネシア編の三章からなり、しかもそれぞれ36編づつからなっています。
全体の流れは、主人公が、離婚等のダメージから抗うつ剤の世話になる苦しい状況から、精神的な立ち直りを成し遂げるまでの様子が綴られるものです。
彼女は、イタリア・インド・インドネシアに4カ月滞在する1年間の旅を試みます。
イタリアでは、その苦しみを忘れる時をすごし、インドでは瞑想により心の安定を目指します。
インアドネシアでは、生きる事の喜びを感じつつ、精神的な安定を目指すバランスの取れた生活を目指します。
従って、これは一人の女性の立ち直りの物語です。
と同時に、イタリア・インド・インドネシアの国民性が良く表現されており、民族性の違いを楽しめます。
いずれにしても、普通のおしゃべりの様な語り口で、楽しく読む事が出来ます。
インドの部分はちょっと神秘主義的で理解が覚束なく、スピードが落ちましたが、それ以外の部分は一気に読める楽しい書物です。