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BSEが心配な昨今それでも牛肉を食べたいのは、私の食い意地が汚いだけでなく、十分な理由があったのですね。
解説で小泉武夫先生が「もっと味覚に関する記述が欲しかった」旨を書かれていますが、そんなことのできるのは小泉先生ぐらいです。同氏の『食と日本人の知恵』(岩波現代文庫)も合わせて読むと、さらに興味深いです。
ハリスは「文化唯物論」という確固とした理論を持った人です。それでいろんな文化的・人類学的な謎をばっさばっさと斬りまくる。爽快です。「ほんと?やりすぎでは?」て思うこともなきにしもあらずですが、ズバッと謎が解ける爽快感はやみつきになるよー。昆虫食・食人といったテーマも取り上げるので、アメリカでも「露悪的」と嫌う人もいるらしいですが、嫌わないでほしいよー。
唯物論者のくせに、ハリスったらとても人間らしい、魅力あふれる学者なんです。彼の魅力が詰まった、とてもわかりやすくて楽しい一冊です。ある意味、トリビアの宝庫(笑)! ネタにするもよし、人類学の長い道への一歩にするもよし。
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