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食う寝る坐る永平寺修行記 (新潮文庫)
 
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食う寝る坐る永平寺修行記 (新潮文庫) [文庫]

野々村 馨
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (37件のカスタマーレビュー)
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食う寝る坐る永平寺修行記 (新潮文庫) + ビギナーズ 日本の思想  道元「典座教訓」 禅の食事と心 (角川ソフィア文庫)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

その日、僕は出家した、彼女と社会を捨てて―。道元が開いた曹洞宗の本山・永平寺。ひとたび山門を潜れば、そこは娑婆とは別世界。東司(トイレ)にも行鉢(食事)にも厳格な作法がある。新入りは、古参僧侶に罵倒され、規矩を徹底的に叩き込まれる。さらに坐禅に日々打ち込んだ末、30歳の著者が会得したものはなにか?雲水として修行した一年を描いた体験的ノンフィクション。

内容(「MARC」データベースより)

自分を探すために、僕は自分を捨ててみた。30歳の時に突然出家し、曹洞宗大本山・永平寺に上山、雲水として一年間の修行生活をした著者が、社会復帰後に語る修行の日常と「捨てきれない僕」との闘いの日々。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 411ページ
  • 出版社: 新潮社 (2001/07)
  • ISBN-10: 4101231311
  • ISBN-13: 978-4101231310
  • 発売日: 2001/07
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (37件のカスタマーレビュー)
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形式:単行本
 医者として多くの人の臨終の場面に接し、いつも不思議に思っていたのは、日本の『代表的な』宗教である仏教が死の場面では全く無力であるという事実を見続けなければならなかったことである。坊主の顔をみれば患者や家族の考えることは、葬式をつつがなくやってもらうことであり戒名を少しでも安くしてもらうことである。とても魂の救済とは程遠い宗教、それが現実の日本の仏教である。もちろん、それは仏教の責任というよりも、魂の救済などハナから求めていない大多数の日本人の責任ではある。

 欧米の修道院などでの修行と日本のそれとは決定的な違いがある。日本の寺での修行、特に禅宗、そして永平寺での実際の修行をこの本で知ると、そこに遍在する『暴力』というものの存在に驚かされる。横尾忠則が永平寺での修行をしたとき、僧侶の言葉の暴力に驚かされているが、今も変わらず殴る蹴るの暴力は茶飯事で、そもそも修行の始めから殴られることに文句も言えない。こうして『全く文句を言わない個』となって、初めて修行が許されるのである。寺の修行を日本の組織に置き換えると、日本を理解できる。官庁や会社では露骨な暴力こそないが、組織に文句を言わない人間しか内に留まることを許されない。

 著者は1年間で永平寺での修行を終わらせてこの本を書いている。文庫本の後書きにはどうして永平寺に行く気になったかなども追記されている。この著書は寺での修行を正確に書いていて(食べ物を求めての殴りあい・栄養失調による脚気の発生、などという事実は私の想像を超えていた)他に類例がない。多くの僧侶が書いているゴマカシの修行記ではない。妻と子のために僧侶の資格を取ろうと奮闘する元トラック運転手の話には、少し泣ける。
 この著者の精神遍歴がその後どうなったのかとても興味があり、次なる著作を首を長くして待っているところである。

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35 人中、32人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By mfhty トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
(1)どんな本か

 サラリーマンとして普通の生活を送っていた著者が出家し、永平寺で1年間修行したその記録。「ライターの潜入記」のようなものではなく、まじめに修行した結果書かれた本。

(2)感じたこと

 他のレビュアーさんも書かれているように、前半は先輩雲水の理不尽な暴力にショックを受けた。旧日本軍的な体質(暴力がないだけで現代の会社組織にもこの気風はすごくあるが・・・・)そのままという感じで、「こんなものが宗教と言えるのか」とさえ感じた。

 また、道元が洗面、食事、用便などについて、ほんとに、こと細かく書いているのはびっくりした。現代の普通の生活からみれば、「こんな細かいことまで言われたくないわ」という感じ。

 しかし、著者は、暴力や厳しい修行に対して批判的ではなく、むしろそれをありがたいことととらえている。この本を読み進めれば、そんな著者のまっすぐな修行態度に感動をおぼえ、禅の精神の一端がわかったような気になってくる。

(3)読むべきか

 前半は、著者のナイーブさが出すぎているとともに、修行生活の事細かなことが多く書かれており、少し読みにくい。しかし、読み進めるほどに引き込まれる。

 私の場合は、ただなんとなく日々を送ってしまい、ふりかえることのない自分を少し見つめなおすことができた。そして、宗教とは何かをもう一度考えてみようと思った。

 まじめにていねいに書かれたよい本なので、お勧めしたい。
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17 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
厳しすぎる 2006/9/4
By 志村真幸 トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
 1996年に出た単行本の文庫化。

 永平寺には2回、行ったことがある。そのときは、永平寺もたいしたことないな、観光地化されすぎている、と感じたのだが、我々には見えないところに真実が隠されていたようだ。これほど辛い修行の場だったとは。

 これまで禅寺の修行とか、出家といったものに漠然とした憧れを持っていたのだが、改めなくてはいけなくなった。実際に出家を考えている人には、ぜひとも読んで欲しい。あと、「ZEN」に過剰な憧れを抱いているヨーロッパやアメリカの人たちにも。
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最近のカスタマーレビュー
いつまでも輝き続ける一年
このように引き込まれる本をしばらく読んだことがなかった

なによりも作者の謙虚さに打たれた... 続きを読む
投稿日: 13か月前 投稿者: hawk
否定的かも。
僧堂の生活が詳しく書かれているのはよい。... 続きを読む
投稿日: 15か月前 投稿者: ファウスト
山の中まで学歴が
道元関係の項目を調べていたらこの本にめぐり合いました。実に良い本です。著者はデザイナーということですがルポタージュ作家の才能を感じます。彼の本はこれで終わりなので... 続きを読む
投稿日: 22か月前 投稿者: 元気印
出家とは釈迦の弟子になること
出家するということは実は釈迦の弟子になることという事実が忘れ去られている。釈迦の法を実践すること、非俗の生き方を実践すること、そしてそれで俗世に生きる大衆の生きる... 続きを読む
投稿日: 23か月前 投稿者: 往西俊治(Real name)
「道」
書店でタイトルに目が留まり手に取りましたが、想像以上に面白かったのがこの本。... 続きを読む
投稿日: 23か月前 投稿者: 近藤智司
丁寧な修行記録
著者の永平寺での修行生活が約一年間にわたって丁寧に描かれています。
前半部分は、専門用語による解説部分が多く、読みづらかったのですが、... 続きを読む
投稿日: 23か月前 投稿者: 普賢
よく知れました。
現在、友人が永平寺で修行中なので、永平寺を調べているのですが、なかなか詳しく説明されてるのがなく困ってました。この本は、修行内容だけでなく、修行中の雲水の心情まで... 続きを読む
投稿日: 24か月前 投稿者: はな
食わず眠らず坐らず
自身の修行の日々を、小説調に語った読み口で、面白く読ませて頂きました。

ただ、ここにレビューとして書かれるものを見て、... 続きを読む
投稿日: 2010/5/30 投稿者: よっさん
宗教臭くない、宗教書の傑作
私がこの本を知ったのは、ニューヨークの友人から『Eat Sleep... 続きを読む
投稿日: 2010/2/24 投稿者: eau_de_parfum
残念ながら、現代の永平寺の限界を見せてくれる
 この本は現代の永平寺の限界を見せてくれると思う。このように書くと永平寺を大切にしている人たちからは強烈な反発を受けるかもしれない。... 続きを読む
投稿日: 2010/1/5 投稿者: 宮寺良平
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