この巻で描かれているテーマは大きく3つ。
1つ、相次いで訪れる外国船と、それにひたすら目をつぶる幕府。
2つ、田沼意次・平賀源内コンビの活躍と悩み。
そして何よりも3つ目、解体新書の完成だ。
これらの3つのテーマは、現時点では大きな関連を持たないが、
来る江戸幕府の終焉と新しい時代の到来にそれぞれが結びついていく。
とにかくこの巻の見所は解体新書だろう!
完成・出版直前、完璧な訳にこだわる前野良沢と
一刻も早く医学の発展に役立てたい杉田玄白は、
出版のタイミングをめぐって袂を分けてしまう。
それぞれが純粋に医学の発展を思うがための悲劇に思わず引き込まれる。
そしてついに出版。
フラッシュバックするこれまでの「ギャグ」の数々。
ギャグを見て感動して泣けてしまうのは、
このマンガくらいだろう。
この先も幕末まで延々と続くこの作品であるが、
この第5巻が前半のひとつの大きなハイライトであることは間違いない。