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風雲児たち 幕末編 15 (SPコミックス)
 
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風雲児たち 幕末編 15 (SPコミックス) [コミック]

みなもと 太郎
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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登録情報

  • コミック
  • 出版社: リイド社 (2009/7/28)
  • ISBN-10: 4845837099
  • ISBN-13: 978-4845837090
  • 発売日: 2009/7/28
  • 商品の寸法: 18 x 12.8 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By kewpie VINE™ メンバー
井伊直弼の権力掌握、島津斉彬の大望と挫折を描いた第15巻。14巻ですっかり立ち直った感のあるこの大河ドラマは、本巻でも幕末の人間模様を柔軟に、見事に描き出している。歴史上の人物に固有の人格を与えるとしばしば危険な偏見を生むものであるが、この作品はギャグまんがであるがゆえに、読者はそれぞれの重要人物を、一定の距離を置いて眺めることができる。それでいて言うべきことは誠実にきちんと言われているから、この作品は素晴らしいのだと思う。

そしてこんなことを考えた。

幕末のこの時代は、日本の歴史が始まって以来初めて、(武士とはいっても)民衆レベルに近い人々が、しかも十分な準備期間もなく、突然国を動かす力をもった時代である。この時代の熱狂は、大義を語り国を動かす興奮を初めて知った人々が、その魔力に酔った時代であったと言えるだろう。その点では安保闘争や学園紛争と同じである。但しこれら昭和の動乱は、徒手空拳の民衆・学生たちが主役であり、中央政体も盤石であったために、結局はプロの政治家に破れる運命にあった。一方この時代の主役は、身分は低くとも武士(エリート)であり、後ろ盾に高位の政治家も居て、自らの衝動を思想化・組織化することができた。遡及的に見るなら、これがこの時代、歴史の歯車を回すことに成功した最大の原因であったと思う。たとえば、西郷隆盛が現代に生まれていても、英傑としての人生を送ることができたかどうかはきわめて疑わしい、と私は思うのだ(水木しげるの「大人物」という短編を読まれたい)。政治家が勇ましい(無思慮な)発言で国民の支持を集め、マスコミや支持者からこうした動乱の時代の英傑になぞらえられて悦に入っている例をちらほらと見かけるけれど、実に笑止なことである。
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
 何ヶ月ぶりの新刊であったか記憶に無く、ページを開いても、ほとんど以前のことを思い出さない。読み進んでいっても、前巻の記憶は甦ってこない。
 しかし、それでもたちどころに魅入られてしまうのだ、この世界に。大笑いしているうちに、手に汗を握っている自分に気づく。
 松平春嶽と堀田正睦の、あたかもギャグであるかのような出色の掛け合いの裡には、確かに当時の支配階級の人間観が窺われ、歴史を見る目が変わってくる。島津斉彬のジョン万次郎に対する態度も、彼が単なる洋学かぶれではないこと証ししているだろう。そう思えればこそ、死にゆく斉彬の無念さはどれほどのものであったかは察するに余りある。
 幕末の錯綜した事態が、見事に叙述されている。一橋慶喜、井伊直弼、西郷隆盛、イネ等、多くの登場人物はだれもが魅力的である。だが、とりわけ、プチャーチンと岩瀬忠震に特異な魅力を感じる。
 話の中に、「城下の盟」という言葉が出てきた。「敵に首都の城下まで攻め入られて結ぶ講和の約束」(広辞苑)だそうである。機会を失って最後に最低の条件で講和を結ぶということだ。太平戦争以前には「戦の心得」として知られていたという。それにしても、今この時代も、誰しもが勝つことばかり考えて、この言葉を忘れているのではないか、という思いがよぎる。
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7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Tanako.R トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
この巻の表紙にも描かれている島津斉彬が没します。
諸説あった模様ですが、毒殺説が有力とか。
開明的であまりにも進んだ思想を持っていた藩主が亡くなったことは、本当に悔やまれます。
このお方が、明治期まで生きていたら、日本はどのように変わっていたことか。

この巻に絶賛辞を贈っているのは、岡田斗司夫氏です。

掲載誌の方では、ついに安政の大獄が始まっています。
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