登録情報
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| 1. 最終案内 |
| 2. つゆのあとさき |
| 3. 飛梅(とびうめ) |
| 4. きみのふるさと |
| 5. 思い出はゆりかご |
| 6. セロ弾きのゴーシュ |
| 7. もうひとつの雨やどり |
| 8. 吸殻の風景 |
| 9. 桃花源 |
| 10. 晩鐘 |
| 11. 雨やどり |
この頃のさださんは「雨やどり」の大ヒットで見事に波に乗っていた。(新曲をライブ録音して観客の笑い声までも取り込んでしまい、しかもシングルで発表したのは今でも画期的ではないだろうか)
今作はストリングスを中心に録音の半分が米ロサンゼルスで行われた。日本国内の編成の半分で奥行き豊かで幻想的な音が生み出され、これ以降著名アーチストの海外録音をするきっかけにもなったはずである。
10曲の内容はラブソングが中心となるが、表現力の豊かさは今でも飛び抜けて優れたものである。「つゆのあとさき」「晩鐘」「飛梅」の別れてゆく(または別れた)人への慈しみ、「セロ弾きのゴーシュ」の先立った人を想いつづける女性像、軽快なリズムのシングル曲「吸殻の風景」の中にみる再会した人との和解など、彼(しかも当時20代)のシンガーソングライターとしての懐の深さに惚れ込んでしまう。
オープニング「最終案内」での、飛行機が離陸上昇してゆくようなストリングスアレンジも見事だ。
これは独断だが、無機的な安っぽいビートをバックに言葉の羅列で気を惹かせる"ラップ"が国内に氾濫してから音楽の表現力が乏しくなり、TVやFMでマニュアルをもとに作った似通った商品(作品とは云いたくない)が流れて消える風潮になったように思う。 その行き着く先の現在がどんな時代かはご想像がつくだろう。
人が生み出す音楽の力、言葉や思いやりの大切さを次世代に引き継ぐためにも再評価されるべき秀作である。
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