一気に最後まで読んでしまいました。
若い頃にはどんな本でも最後まで読破出来たものでしたが、
子育てしながら仕事しながら読む本は本当に面白いもの、自分のためになるものでないとなかなか最後まで一つの本を読み切ることはできませんでした。
しかも、この本は子供が寝てから読み始めて一気に最後まで読み切ってしまいました!
冒頭の描写からラストまで、激しい展開はそれほどないのですが、
ぐいぐい話に引き込まれます。引き込まれるというより、物語のなかで自分という登場人物がいるかのように、とてもリアルに感じられるのです。
風のにおいがするかのよう、海辺の潮のにおいが感じられ、美味しい料理のにおいが感じられてお腹がすき、都会のかわいた空気に包まれるように感じられ、自分がトキめき、自分がかなしみ、傷つけ傷つけられ孤独になり、そして慰められるという短い時間にともに人生をいきられるお話でした。(いい本というのはそういうものですよね。)
そして、クラシックが久々に聞きたくなりました。。。
作者や登場人物が同世代ということもあり、本にでてくる一つ一つのこまかい背景、音楽、服、食べ物、はやりものなどすべてにこころくすぐられました!
若い女性向きかなと思いましたが、父や母にも、かなりうえの世代の方にも絶賛でした!
詳しいお話をしてしまってはもったいないのでオビのところだけ、、。
「やさしい手を、さがしていた〜心の風邪で休職中の男と家族を亡くした傷を抱える女。海辺の町で、ふたりは出会った−。心にさわやかな風が吹きぬける、愛と再生の物語。」
ぜひぜひオススメの一冊です。
生きるということはこれほどまでに厳しく苦しく、そして素敵で愛おしい。
死や絶対の愛をのりこえられなくても、優しさでいきていきたい。
そんな思いに溢れさせてくれる、すがすがしい作品でした。