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風土の日本―自然と文化の通態 (ちくま学芸文庫)
 
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風土の日本―自然と文化の通態 (ちくま学芸文庫) [文庫]

オギュスタン ベルク , Augustin Berque , 篠田 勝英
5つ星のうち 3.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

自然を神の高みに置くかと思えば、無謀な自然破壊を平気でやってのける日本人。この自己矛盾をささえている日本の風土とはいったい何だろうか?和辻哲郎『風土』をその方法において乗り越え、新たな〈自然〉概念を提唱する本書は、卓抜の哲学的思考の書物であると同時に、最高級の日本論である。

登録情報

  • 文庫: 428ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (1992/09)
  • ISBN-10: 4480080171
  • ISBN-13: 978-4480080172
  • 発売日: 1992/09
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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形式:文庫
若き日を新宿区戸塚でくらした著者(1942年生)が、1986年にエディシオン・ガリマール社から上梓した上質の日本論『野生と人為(人工)』の邦訳。

「風土」、ミリュー(Milieu)、含蓄あるこの概念を、ベルクは「ある社会の、空間と自然に対する関係」と定義づけると同時に、他方「自然」という概念を、「人間によっても、人間のためにも、意味を持たないもの」、とスリリングに規定したうえで、季節と起伏に富む日本をめぐり、いかにもフランス人的な軽快感に溢れた学問的記述を紡いでいく。

歴史から捨象されたハイデガーの「現存在」を、いわば歴史化・自然化した和辻哲郎の見識、これを一定程度評価しつつも、さらにベルクは意欲的な筆致で、いわば出来の良い日本論にとどまった和辻の『風土』の一歩先を行こうとする。つまり、和辻の帰納論的・決定論的・人種差別的な視点に批判のメスを入れ、より客観化され一般化された理論の構築を試みる。

それが、「通態的風土学」なるものなのである。これを読者に問うのである。

文庫版解説は、坂部恵氏によるもの。
8ページ足らずの解説文の中に、4度も「ユニーク」という形容を使わざるをえなかった坂部氏の反応からもうかがいしれるように、あまりにも個性的で、評価の難しい本かもしれない。
しかし、それでも、坂部氏の言葉が正鵠を射ている――「難解と同時に再読、三読のたびにあらたな発見と読書のよろこびに恵まれるという、そうめったにはない魅力に充ちた書物」なのであった。

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形式:文庫
こういう本が、これからも読まれるような、そんな幸福な時代を期待したい。私たちの自明のものとしての景観を、学者がその頭脳と歴史的・文化的文脈でもって必死に記述するという、まさに知的労働の見本です。ここまでしても、故郷への思いや、そこから沸き起こる感情を記述できないのでしょう。これはもう、刷り込まれたDNAでしょう。だからこそ、学者は解明しようとして、気持ちはどんどん闇の中ということ。アカデミックな気分に浸れる一冊ですが、もう、読むだけでヘトヘトを覚悟してください。そんな体力勝負の本です。
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形式:文庫
この本からベルクは「風土論」を全面展開する。

最初と最後で日本の自然と日本人の自然観を解説し、
中盤では彼の「風土」の理論が初めて広く展開される。
環境決定論を批判し、風土の特徴を「通態性」trajectivitと規定する。
すなわち風土とは
「自然的かつ文化的、主観的かつ客観的、集団的かつ個人的」
なものであるという。 
 この本については、文庫版の解説(坂部恵)も参考になる。
また坂部恵『鏡のなかの日本語』(筑摩書房、1989)の巻末の
「異文化の鏡---オギュスタン・ベルク『風土の日本』をめぐって」が詳しい。

ただ個人的には、日本文化論との重層が読みづらく感じた。
ベルク風土論の著作としては『風土としての地球』を第一に推したい。
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