数年前、テレビで佐藤琢磨のドキュメンタリー番組を見た。バッグの中に着替えを詰めてゆく佐藤は、それらを小分けにしてひとつひとつを丁寧に風呂敷で包んでゆく。それが新鮮に見えたので、それからぼくはときどき風呂敷をつかうようになった。
この本を読んで、佐藤琢磨に見せたいなと思った。他にも風呂敷の包み方の本がないわけではないけれど、これはA5サイズの小ぶりだから数冊をバッグに潜ませてサーキットにいける。もし、興味を持つ外国人がいれば、日本文化についてちょっとした自慢をしてやればいい。じゃあこれをあげるよといってプレゼントするのだ。なにしろこの本は、美しい写真にそえて日本語と英語で説明が書かれている。