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風呂と日本人 (文春新書)
 
 

風呂と日本人 (文春新書) [新書]

筒井 功
5つ星のうち 3.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

いかにして、我われは、世界一の「風呂好き」民族となったのか。温湯浴は支流。温泉浴も傍流。風呂の本流は蒸し風呂にあり!あくなき追跡。くつがえる通説。入浴の知られざる文化史。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

筒井 功
1944年、高知市生まれ。元・共同通信社記者。主に社会部に籍を置き、司法、事件担当が長かった。42歳で退職後は民俗学関係のフィールド研究をつづけ、現在は非定住民の生態や、白山信仰の伝播過程の取材に当たっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 276ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2008/04)
  • ISBN-10: 4166606301
  • ISBN-13: 978-4166606306
  • 発売日: 2008/04
  • 商品の寸法: 17.2 x 11 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 332,270位 (本のベストセラーを見る)
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By 志村真幸 トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:新書
 本書は、日本の風呂の歴史を書き替えるような示唆に富んだ、なかなか興味深い本であった。
 著者の主張は、日本の風呂の起原は蒸し風呂だという点にある。お湯に入るタイプはむしろ傍流で、ごく新しいものだというのである。
 そのことを、各地に残る風呂の遺構を訪ね、また「風呂」にまつわる地名を洗い出していくことで立証していこうとするのである。膨大な実例が示され、なかなか説得的だ。
 著者はサンカを追っている人らしい。そのなかで彼らの独特の風呂の使い方に行き当たり、各地を歩きまわって調査するうちに出来たのが本書ということのようだ。また、専門の歴史家というわけでもない。
 そのため、歴史研究としては難があり、疑問の残る箇所も少なくない。非常に読みにくい本でもある。
 しかし、風呂の歴史を考える上で、大きな転換点となる本であることは間違いない。このさき、著者の研究がどのような方向に向かっていくのか、目が離せない。
このレビューは参考になりましたか?
4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
とほほの1冊 2009/5/21
形式:新書
日本人と風呂の関わりを探ろうとした1冊なのだが、途中からは推論邪論の連発で、傍証引証で「といってもいいだろう」「ご理解頂けるだろう」の連発だ。これでは1冊の本にまとめる意味がない。

出だしはいい。今の様な風呂桶に湯を満たしてざぶりと漬かる入浴ではなかったという推論である。四国、中国地方に残る石風呂(炭焼き窯のようなもの。薪を窯の中で燃やし、そこに濡れた藁などを敷いて余熱で発汗を促すという仕掛け)がその起源で、各地に残る「風呂(あるいは不老)」という地名がその跡を示すものだ、というところまではいい。その後、中世から近世に入ると一足飛びで推論の羅列になる。

申し訳ないが最後の最後になって、柳田国男が「荒神信仰からフロを森の意味で使うことがある」と指摘していると語り起こすに至っては、そこまで説いて来たことは何になってしまうのかと思う。また、朝鮮半島から入浴の文化が伝来したと推論するに、その汗蒸幕うんぬんの話が実に荒っぽい。始めに結論ありき、の感が強い。

正直のところ、途中までは面白かった。でも半ばからはトホホである。帯に「蒸し風呂、温泉から温湯浴へ沐浴の興亡をたどる」とあるがいささか看板に偽り有りではないかいな。いささかがっかり。筆者の略歴を見ると元共同通信記者とある。記者の書く原稿でここまでずさんな筆運びとなると、がっかりする。帰納法と演繹法の論理構成方法くらい、しっかり勉強して欲しい。
このレビューは参考になりましたか?
6 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By チャックモール トップ500レビュアー
形式:新書
著者によれば、そもそも「風呂」というのは今でいうサウナのようなものを指し、お湯につかるのは「湯」であったそうだ。
それがだんだんとごっちゃになり、今のように「風呂といえばお湯につかるもの」へと変化していったという。
というわけで、本書はその本来の意味での「風呂」(石風呂、という表現が本書では使われる)についての歴史を紐解くもの。

著者の姿勢は、一言で言えば「綿密」。
日本各地の「風呂」の遺構を訪ね歩き、風呂という語の付く地名をかたっぱしから調査する著者の姿勢には、思わず「ようやるわ」と言いたくなる。
それゆえ読み物としては少々退屈な面もあるが、しっかり読めば読むほど面白い一冊であることは確か。

そもそも、日本にサウナ文化があったということ自体が、私にとっては驚きだった。
著者は断定を避けているが、そのルーツがフィンランドのサウナやロシアのバーニャと関係しているとすれば、非常にロマン溢れる話である。

温泉地の歴史についてなどの気軽な読み物を期待していると、ちょっと当惑するかもしれない。
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