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風は山河より〈第6巻〉 (新潮文庫)
 
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風は山河より〈第6巻〉 (新潮文庫) [文庫]

宮城谷 昌光
5つ星のうち 3.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

三河制圧に意欲を燃やす信玄は、ついに三方原にて家康と激突する。圧倒的軍勢を誇る武田軍を前に、勝敗は呆気なく決し、家康は敗走。窮地に追い込まれた徳川軍の最後の砦は、野田城に篭もる菅沼定盈のみ。勢いづく敵は三万、守るは四百。絶体絶命の中、定盈は一ヶ月に亘る大攻防を繰り広げる。並居る武将を唸らせた男はいかに生きたのか。菅沼三代を描いた歴史巨編、堂々の完結。

登録情報

  • 文庫: 347ページ
  • 出版社: 新潮社 (2009/12/24)
  • ISBN-10: 4101444560
  • ISBN-13: 978-4101444567
  • 発売日: 2009/12/24
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.8 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
菅沼新八郎 2010/10/25
形式:文庫
菅沼三代記と徳川三代記を合わせた本作品は嶋津義忠著「小説 松平三代記」と合わせて読むと面白い。本書は極めて綿密にその土地の武将の出自、後裔、親戚関係まで相当詳しく述べられ覚えるだけで一苦労する。(実際は覚えられない)16世紀初期からの話になるので、作品数からもこの時代はなかなか頭に入らない点が多いが作者の努力に脱帽したくなる。全6巻を戦いに明け暮れた菅沼三代を見事に描いている。歴史小説296作品目の感想。2010/10/25
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形式:文庫
本作品は東三河・田峯菅沼氏の分家である野田菅沼氏三代(定則・定村・定盈)に及ぶ物語が全六巻に渡って描かれる長編歴史小説です。
野田菅沼氏が歴史の表舞台で一躍脚光を浴びるのは三代目定盈の時、秋山信友の信濃南下を阻止した「竹広の戦い」、三方ヶ原戦勝後の信玄軍3万弱に対し400余りの手勢で西上作戦を頓挫させるに至った「野田城の戦い」の武名に因るものですが、本作品では二代前の初代・定則の時代から物語は始まります。

応仁・文明の乱を経て、戦国時代に突入した三河国では松平氏が台頭、不世出の天才・清康の代で三河国統一を成し遂げます。清康が「森山崩れ」で暗殺された後の三河国は松平宗家・分家の家督争奪や諸豪族の離反、隣国からの圧力(織田信秀、今川義元)等によって再び動乱期を迎えることになるのですが、本作品においては、松平氏がこの苦難の時期を隠忍・雌伏することを可能にした要因の一つに「三河武士としての矜持」が挙げられています。

清康の祖父・長親が約500の兵力で今川氏親・北条早雲連合軍1万を野戦で撃破したとされる戦いに象徴される三河武士の精神は「二倍、三倍の相手にも籠城しない、策は弄さない、ひたすら前進あるのみ」と蛮勇さに情義が付加されたものを規範としていましたが、世代を経るに従って変容しつつも脈々と受け継がれ、後の徳川幕府の「武士の忠節」の概念形成の一端にしっかりと根付いていた様にも思えます。

野田菅沼氏も諸豪族の例に漏れず、家康の父・広忠の時代は今川氏に従属していましたが、家康の台頭により定盈の代からは徳川家臣・酒井忠次の寄子衆として、一際三河武士の精彩を放つ家系として描かれていきます。
野田家臣・鳥居三左衛門の「信玄狙撃伝説」も定盈が如何に信玄を苦戦させたかという一事を象徴するものとして、作品に取り入れられています。

本作品は三河のみならず尾張・遠江・駿河等列国の歴史をも総覧出来るものに成っています。個人的には織田信秀、太原雪斎の人物描写には深い感銘を受けました。戦国時代を扱った作品の中でも稀な人物ばかり採り上げた作品だと思いますので、この時代の作品を読み慣れた方にこそお勧めしたい作品です。
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8 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
なんだかな 2010/10/6
形式:文庫
作者の作品は、主人公が生身の人間では無いような感じがする。この作品も主人公を美化、正当化しすぎてしまって、読み足りない。菅沼家には華々しい歴史はなく戦国に生きた一族にどういう普遍性のある物語があるのかと期待したが、唐突に落城してしまった。作者の描くような人物や一族ならなぜ敗者になるのか、不思議な話だと思う。(あまりにも出来る人のように主人公を描きすぎるため)作者の本は全部読んでおりどちらかというと好きで、魅力もあるのだが、作者は歴史の高みから人の良いところを描くのはうまいが、暗いところをえがけないとおもう、香乱記を読んでクライマックスの破滅が唐突すぎたと私は感じたが、この本でもやはり同じ後読感を感じた。
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