武満徹がロマンチストだったことが分かる合唱作品群です。彼が音楽の道に入る切っ掛けとなったのがシャンソンだったという有名なお話を聞くと「さもありなん」と頷けますので。
代表的な「小さな空」は勿論のこと、「翼」「島へ」などの珠玉の小品群を聴いていますと「ノヴェンバー・ステップス」のような時代を切り開いた作品とは違い、肩の力を抜いて聴くことが出来ます。
当間修一さんの「大阪ハインリッヒ・シュッツ室内合唱団」の演奏は、とても透明感溢れる演奏で気に入っています。
この合唱団の演奏会に何回も行ったとか、後輩が収録メンバーの一人だという理由もありますが、武満徹の心のままを素直に合唱に表現した演奏だと思いますし、歌詞を大切にした分かりやすい素直な発声ですので好感を持って聴いています。
時折、音程に乱れを感じますが、それはとりもなおさず、一見平易に聞えますが、難しい音程を合唱団に要求している原曲によるところが大きいと感じています。譜面以上に微妙な音程を要求される曲でもありました。
日本の代表的な合唱曲の一つです。多くの方にきいてほしい小品群ですね。
「風の馬」は本当に立派な演奏ですね。難曲です。譜面も複雑で演奏技術や発声に高度なテクニックを要求される曲ですが、「大阪ハインリッヒ・シュッツ室内合唱団」は、お手本のようにしっかりと歌い上げていますし、リスナーにこの曲の良さをしっかりと伝えていると感じました。名演です。