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この風の谷のナウシカ第7巻は、話としては急展開、ちょっとしたどんでん返しのようにも思えます。しかし凝縮されたストーリーの中に宮崎さんの心の中にある死生観、自然観、宇宙観をのぞき見することができます。それらは手塚治虫さんの火の鳥にもにた壮大なスケールで迫ってきます。ナウシカという語り部を通じて、「自然とは何か」というテーマの議論で宮崎さんがシュワの墓守と対決します(どちらも宮崎さんですけどね)。ここで述べられるのはハッキリした主張で、自然を元に戻そうとすること自体が不自然なことなのであり、なすがままにあるのが自然ということになります。
コミックスと考えると難しい話です。ナウシカの世界に頭が付いていかないところがあるのが普通なので、何度も繰り返して読めばそこそこ楽しめるようになると思いました。何度も読むのはかなりの集中力と気力を要しますが、スルメイカのように味がしみ出してくる良い作品です。
世界は汚れている、それは人間の傲慢のせいだ。
という型にはまった正論の先にある真実を
小気味良く垣間見せる作品だと思います。
宮崎駿が描く作品はみんなこの作品の一部分のように思えてなりません。
宮崎的世界の根源というか、原点というか。
ああ、宮崎駿って本当は怖い人だな。
本当はニヒリズムから生まれた人なんだな
とにかく日常生活ではあまり使わない部分の脳みそをフル稼働しなければ太刀打ちできないほど深遠で広大な作品です。
最近、生きるということの意味が気になってどうしようもないあなた
風の谷のジルの娘、ナウシカに聞いてみてはいかがでしょうか?
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