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風の群像―小説・足利尊氏〈上〉 (講談社文庫)
 
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風の群像―小説・足利尊氏〈上〉 (講談社文庫) (文庫)

杉本 苑子 (著)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

理想の武家政権確立に賭けた男

天下取りの好機。後醍醐帝から討幕綸旨(りんじ)が下り、源氏の棟梁・足利尊氏は弟直義(ただよし)、高師直(こうのもろなお)らと旗揚げして北条氏を討った。しかし“野草の群れ”武士の暮しを守る武家政権を目指した尊氏と、親政を企む帝が対立。「土に根ざし汗にまみれた者たち」の幕府開設へ熾烈(しれつ)な戦いが始まった。好漢尊氏の魅力溢れる歴史長編。



内容(「BOOK」データベースより)

天下取りの好機。後醍醐帝から討幕綸旨が下り、源氏の棟梁・足利尊氏は弟直義、高師直らと旗揚げして北条氏を討った。しかし“野草の群れ”、武士の暮しを守る武家政権を目指した尊氏と、親政を企む帝が対立。「土に根ざし汗にまみれた者たち」の幕府開設へ熾烈な戦いが始まった。好漢尊氏の魅力溢れる歴史長編。

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5つ星のうち 5.0 足利直義の魅力も満載!, 2003/1/18
室町幕府初代将軍・足利尊氏の生涯を、歴史の表舞台にのしあがる決断の時から死に至るまで描いた作品。

足利尊氏というと、皇国史観では逆賊・悪臣の筆頭にまつりあげられ、その事蹟からも周到な戦略家・政治家の印象が強いのですが、本作ではそういった人の上に立つ者の冷徹さは稀薄で、家族を愛し、家庭を大事にし、人との強い関わりを絶やさないマイホームパパという雰囲気が濃厚です。

そのせいか、そんな尊氏を影で支え続けた弟・足利直義に意外や多くの筆が割かれ、大変魅力的に描かれています。

やや呑気にもみえる兄・尊氏を、全面的にバックアップするしっかり者の弟・直義‥‥実にクールながらさりげに熱く、数々の史実や逸話をもとにその人間的な温かみがしっかり書き込まれているところが??いです。微笑を湛えながら時に鋭く、時に優しく接する直義は凛と美しく、武士として、父として、ひとりの男としての毅然とした姿勢がぐっと伝わってきて、じんときます。

もちろん、南北朝の複雑な時代背景も、ありがちなつらつらの説明調ではなく非常に簡潔かつ平易に語られているためわかりやすく、さらっと読んでイッパツ理解OK。

足利尊氏の生涯に深く関わる脇役ひとりひとりを丁寧に描くことで個性を際立たせ、誰が何を考えてそこにいるのか、すっきりと表現されているので、南北朝の揺れ動く陣容が場面ごとにちゃんと把握できて、この時代に馴染みの薄い読者にも優しい作品に仕上がっています。

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